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2006年1月の記事

2006.01.23

好曲[sax solo] ☆ 「Driving」Everything But The Girl feat. Michael Brecker

「ベンとトレイシーの2人が生み出す小洒落た作品は昔のJazzの解釈が上手いなぁ」なんて思いつつ、エヴリシング・バット・ザ・ガール(EBTG)初期の作品を耳にしてはいたものの、自分のライブラリーには加えていなかった。ところが5作目にあたる『The Language of Love』('90)は“やや”アメリカ・マーケットを意識したお陰でより自分好みに仕上がって(それが不満だった人も多かったと思うけど......)すかさず愛聴盤に。中でもアルバム冒頭を飾る「Driving」は、当時愛車のカーステやウォークマンで何回聴いたことだろーか♪ シンセとも声ともとれる音が大きくなるにつれ、楽器が徐々に加わり、トレイシーのせつない系ヴォイスが唄い始める展開には、思わずじっと耳を傾けてしまう。コード進行はBm中心の静かでもの鬱げなパートと、Eメジャーのコードで始まる伸びやかなパートがあり、その対比がそのまま曲の表情になっている。その伸びやかなパートで間奏を、もの鬱げながら胸に染みるパートでフェイドアウトまで終奏を吹いているのは、なんとマイケル・ブレッカー♪ 近頃はすっかりJazzカルテットなどPOPSフィールドから離れた活動ばかりのマイケルなれど(それより昨秋白血病で倒れたことのほうが心配......早期回復祈願)、サンボーン同様70年代からセッションワークで極上ソロ多数残してるだけに、この「Driving」でのテナー・サックスsoloも申し分ナシ(ゴクリ)。彼のお陰で、間奏は冬の空が一層高く感じるほどの爽快感に満ちあふれ、エンディングはトレイシーの歌共々このままずっと聴き続けていたいと思うほどの余韻に包まれていく........そんなイメージ。Producer トミー・リピューマによる起用大正解の名演と思われ(軽やかなアルトではなく存在感あるテナーを選択したのも正解だったと思う)。キモチ良過ギ。
#ちなみにこのアルバムでは、マイケル以外にもスタン・ゲッツとカーク・ウェイラムもsaxソロを披露していて、その個性の違いも楽しめる。そのせいか、sax奏者でもあるラリー・ウィリアムスは何故かプログラミング&鍵盤のみで大貢献(苦笑)。彼もいいソロ吹くのに。

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2006.01.20

好曲[sax solo] ☆ 「Ooh Baby Baby」Linda Ronstadt feat. David Sanborn

西海岸系の音が好きだったから、というより、洋楽に目覚めチャート聴き始めた頃だったから........出会ったのがリンダ・ロンシュタット。'77年の「It's So Easy」がFENやFMでガンガンon airされてたせいだ。それゆえ“強気”なイメージから入ってしまった自分を、別な魅力で惹き付けたのが翌年出たAlbum『Living in The USA』('78)収録のバラード・・・「Ooh Baby Baby」だった。黒人シンガーのしなやかさとは違う、少し不器用で適度に乾いた印象のヴォーカルが彼女の持ち味。そして、彼女の歌に絡みつくように迫る、艶っぽいアルトsaxを吹いてるのはDavid Sanborn! この頃はまだ結構セッションワークやってた時期だけど、歌モノと彼のsaxの相性は格別。時にヴォーカルより唄ってるように思える独特のフレーズが脳に染みるっ♪ 脇を固めてるのがまたワディ・ワクテル(gt.)/ラス・カンケル(ds.)/故ドン・グロルニック(pf)等、西海岸の豪華メンバーだったりするし、小さなバーでの極上生演奏をたしなんでる気分が心地よすぎるって。後にstrings入りでドレス着てスタンダードとか挑戦しちゃったリンダだけど、こんな曲を素朴に唄ってるほうがやっぱり好きだったなぁ。

#そーか、サンボーンと故ドン・グロルニックはここで既に共演してたのか(いま気づいた++)。2人の名演満載された究極のスタジオLive盤『Straight to The Heart』('84)についてはまた改めて別の切り口で。全編モノクロの映像版『Love and Happiness』は何度観たことか........泣ける♪

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2006.01.16

好曲[sax solo] ☆ 「You won't see me cry」Wilson Philips feat. Marc Russo

ママス&パパスとビーチ・ボーイズのDNAを持つサラブレッドUNITな上に、デビュー作『ウィルソン・フィリップス』('90・名盤!)がいきなり大ヒットして実力も十分発揮してしまった彼女達が、極度の期待と重圧がかかったであろう2ndアルバム『光と影のドラマ (SHADOWS AND LIGHT)』を発表したのは'92年の5月。その1stシングルだったこの「涙にさよなら (You won't see me cry)」は確かCXのドラマでも使われていたように思う。捨て曲一切なしだった前作が非常に気に入っていた自分も、勿論このアルバムに多大な期待を抱いていたひとり。
ところがいざリリースされてみれば、'92年という時代背景もあってか、全体に過剰な作り込みが目立ち、打ち込み音源はやや消化不良。佳曲揃いの前作を支配していた“適度な慎ましさ”みたいなものが薄れた印象を受け、今振り返ってもアルバム通して聴いた記憶がほぼ皆無。なのに、この「You won't...」だけは別格。1stと同じカセット(時代だ.....)に追加で収めて繰り返し繰り返し耳に.......もちろん、いまでもiTunesのプレイリストにしっかり名を連ねているのは言うまでもない。
このわずか4分に満たないバラードで自分がハマったツボは......間違いなく伸びやかでせつない間奏のサックス・ソロ(by Marc Russo)にある。たった6小節程度の中で、前後の唄を最大限にひきたたせながらソロそのものが感情を激しくゆさぶってくる。何年経っても、この抑揚効いたフレーズを聴くたびに泣きたくなるほど感動する自分......実にわかりやすい(笑)。単純に、イイ曲・イイ旋律に弱いわけで、でもそれが一番大事じゃないかと。ご存知ない方は、ぜひご一聴を。

・・・そんなワケで開設初回は完全に字数過剰(爆)。まぁ、それでもいっかとゆーカンジで、勝手なお気に入りポイントをだらだらと書き殴っていく予定の、好曲[ta-mal-taneously.blog]。しばらくは感情刺激されたサックス・ソロに焦点をあてていこうかな。よろしかったら、またお越しくださいマセ。

#ちなみに、サックス・ソロ以外にも、この曲ではSteve Lukather & Michael Landauがリズム・ギター弾いてたり、鍵盤&ベースをGreg Phillinganesが担当してたり、元々品質保証つき。アルバム・プロデューサーも前作同様、PLANET 3のGlen Ballardだし。そういえばGregも加入したTOTOは今月26日に久々オリジナル楽曲による新譜発表予定で、国内盤はKING RECORDSから。

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