« [JPN] 持てるチカラをすべて出し切ってくれれば。 | トップページ | [Gr.G/H rd.3] 救われた英雄たち。去っていく勇士たち。 »

2006.06.23

[Gr. E/F rd.3] 順当と快挙と、ジーコ体制下の日本代表終焉。

[E]
■ ガーナ vs アメリカ合衆国 : 両チームに決勝T進出の可能性が残る中、割と拮抗した展開に思えたものの、前半20分過ぎのガーナ先制場面には両チームの明暗がくっきり。得点を決めたドラマニ(弱冠20歳!!)が快足活かしてボール奪取した際、米国主将レイナの足をヒット。ゴールシーンの後も起き上がれないでいる映像を見て、負傷が軽度でないとわかった時、ガーナ勝利をおぼろげながら想像した。ところが。イタリア相手に9人でドローに持ち込んだ米国の精神力は大したもので、前半終了間際に同点弾をブチ込む。左サイドからスピードに乗ったままビーズリーがデンプシーに出したパスは、緩やかなカーブで足元に決まって超美しかった(拍手)。息を吹き返した米国......それなのに。ロスタイムにPK献上して、元ユーヴェのアッピアが重圧をものともせず豪快に決めて勝ち越し! この時間帯の得点は効くんだよね、相手にも味方にも(深い.....)。結局はこの1点が効いた。“戦争しに来た”と豪語して物議醸した米国は文字通り終戦。劣勢で迎えた後半のピッチに主将がいたら違っただろうか。いや、今日に関しては、どちらかといえばガーナの方がプレーにスピード&迫力があったように思う。これで決勝Tの相手はブラジルに決定☆ エシアンが警告累積で出場出来ないのがあまりに痛いだろうけど、一次リーグ勝ち抜いたアフリカ勢の誇りを抱き、アッピアーを中心に堂々向かっていく姿が想像できる。アテネ五輪etc.で見た躍動的サッカーをやれれば、ひょっとして........面白い試合になりそう。
■ チェコ vs イタリア : まさかチェコがここまで追いつめられるとは思わなかった。おまけに初戦ヒーローのロシツキーは調子下降傾向で、コラーは負傷から回復間に合わず。前戦で退場者出してるし、交替選手のやりくり大変そう。それでもようやく出場できるところまで回復したもう1人のエースFWバロシュ(EURO 2004の時はマジ凄かった)とネドヴェドに全てを託した布陣で登場。イタリアも、アホな振る舞いで数試合出場停止喰らったデロッシ不在ながら、選手をうまくやりくりして準備万端......に思えた。ところが試合開始早々、ネスタが足痛めて交替しちゃうからビックリ(リッピも驚いたでしょ。この試合というより、決勝Tに向けて相当悩ましき問題発生)。ネドヴェドの運動量に支えられてチェコが良さそうな雰囲気醸し出してたからヤバいかと思いきや........先制したのは何とイタリア、それもネスタの替わりにアップもせず投入されたマテラッツィの高い打点のヘディング☆ わからないもんだなぁ。おまけに前半終了間際、チェコのヤン・ポラクがあまりにくだらない後方からのファールで2枚目の警告受けて退場。またも10人で戦わなきゃならないチェコって!!!(悲) それでも後半のチェコ、特にネドヴェドは最後までよくファイトして(あわやのシュートシーンもあったのに......)決勝Tでプレーさせてあげたかった。でも、その希望を完全に打ち破るよーなイタリアの2点目が非常に感慨深かったのも事実。大怪我克服後シーズン終盤活躍して代表復帰果たしたインザーギが最高のタイミングで飛び出して、GKチェフとの1対1をかわしつつ流し込んだゴールには参った。インザーギへの祝福と、チェコへの哀れみが完全に交錯して、観ているコチラまで説明出来ない心理状況に。かくして、試合はそのまま終了。ユーヴェの同僚カンナバーロが早速ネドヴェドの健闘を讃えてユニ交換しに駆け寄ったのを皮切りに、出番のなかったデル・ピエロも彼の元へ。ブフォン他のユーヴェ勢や、ガットゥーゾらミラン勢、さらには元ユーヴェ監督でもある伊代表監督リッピまでもがわざわざ足を運ぶ。試合中以上に熱いものがこみ上げる映像で、ネドヴェドの人望の厚さを改めて知る事ができた。おそらく彼の最後のW杯となる試合で、あまりに印象深いシーンとして忘れられそうにない。できれば.......こんな対戦は決勝Tでこそ実現してほしかった。恐ろしき真の“死のグループE”。敗退決まったチェコは、アーセナルへ移るロシツキーがさらに成長して、ネドヴェド卒業するこれからの代表を見事に操ってくれれば。それにしてもイタリアはこーゆー試合強いわ、呆れるほど。攻撃陣はトッティ回復したみたいだし、インザーギも得点して良い感じ。となると、やはりこの先懸案はネスタ負傷によるDF陣の警告累積や退場および負傷関係。八百長疑惑の操作もメンタルに影響あるかな? とはいえ、憎い傲慢ヒディンク率いる豪州を徹底的にぶちのめしてほしいので、快進撃ヨロシク。
[F]
■ クロアチア vs オーストラリア : 自分たちが勝ち抜くと共に信じて疑わない2チームの対戦、策士ヒディンクは何故かGKシュウォルツァーをベンチに置く奇策強行! それが「失敗だった?!」と思わせるほど早々にクロアチアが先制した時には、クロアチアが勝つと正直思った。ところが.......闘将・柱谷哲二もビックリ^^;のペナルティエリアにおけるハンド(バレーの選手か、お前は!)でPK与えて、前半のうちに豪州労せず展開をふりだしに戻す事に成功.....orz 波乱の予感がした後半は、やっぱり激しくやり合う両国の意地の闘いに。それでも欧州国開催ゆえ大声援に後押し受けたクロアチアに2点目をもたらした主将ニコ・コバチの存在感は流石!(脇腹痛めてたんじゃなかったっけ?!) ハートがあるいい選手だなぁ。しかし。このまま相手を抑え切れば.....そう思う相手を選手交替&システム変更でとことん煽るのがヒディンク流。怒濤の攻めを展開するなか、とうとう残り10分強というところでキューウェルが殊勲の同点弾!!!(うわー) やっぱりリヴァプールの欧州王座獲得に至る死闘は、所属選手をめちゃめちゃタフに成長させたのでは? そして、日常所属クラブでそんな機会を経験することこそ、日本代表の成長に不可欠なのでは? そんなことを思わせた気持ちの伝わるゴールだった。悔しけど、実にあっぱれ(リヴァプール所属選手はつい応援したくなるし)。かくして“現オセアニア代表”豪州がF組2位で決勝T進出決定。こりゃ、これからアジア連盟にやっかいな国が入ってきたぞ(悩)。とはいえ、欧州でプレーする選手ばかりゆえ、アジア全土でのホーム&アウェイによる地区予選を勝ち抜くには、いろいろ障害も多そうなので、警戒しつつ様子みましょう。一方、2度も勝ち越したのに逃げ切れなかったクロアチアは.....惜しかったなぁ。欧州開催W杯の旨味を活かし切れなかったね。不思議なことに、先に敗退決まったセルビア・モンテネグロ代表も、ハンドによるPKが響いたわけで........旧ユーゴ勢はバレーボール向き?(爆) 今大会ではプルショも最後まで本領発揮できず。俊輔とのグラスゴー・ダービーで再び壮絶な対決をぜひ。
■ 日本 vs ブラジル : 近頃運動量に不安あるカフー/ロベカル/エメルソンのロートル組が出なかったのは正直痛かった。おまけに、スピード&テク抜群のヤル気満々なロビーニョやシシーニョは出てきちゃうし、個人的に超お気に入りのジュニーニョ・ペルナンブカーノまでいたから、いわゆるレギュラー組より日本にとってはやりづらかったはず。電通主導の15時KICKOFFゲーム2試合をこなし(丁度猛暑続き........というより今大会に向けてのフィジカル・コンディション作りは間違ってたのでは?! ドイツ戦がピークだったように映ったのは自分だけ?)しかも勝ち切れない焦燥感により想像以上に消耗し切っていた日本にとって、大差の敗戦は........現状妥当な結果じゃないだろーか。今大会のアルゼンチンやスペインの試合を観てもまた然りだ。とにかく、個も組織も、それ以前にミスをしないという強いメンタル&正確な基本スキルもどんどん磨かなければならないと、この世界最大の舞台において、それも直接対決によって今はっきり自覚させられたことが、日本サッカー界にとってとてつもなく大きな収穫だと思う。近頃商業的展開ばかりにご執心の協会には、ここで目を覚ましてほしい! 最後にやりがいのある舞台に立てた巻&玉田や各選手は、これからの代表、というより明日からのサッカー人生がより濃密になっていくのではないだろうか。嗚呼、それにしても前半ロスタイムの失点がなかったら、そして交替出場直後のタカのアクシデントがなかったら(なんで彼だったんだろ。てゆーか巻残せばパワープレーできただろーに)......サッカーはたのしいけどおそろしいね、やっぱり。個人的には、今日何も、本当にまったく何もできなかった俊輔の無念さが辛い。そして、気持ちとは裏腹に、全盛時のようにプレーできないジレンマを抱えたヒデが気の毒だった。
さぁ、顔を上げて決勝Tに勝ち進むに値する16チームから、必要とされる資質を大いに学ばねば。日本にはまだ、それが足りないと改めてわかったんだから。次の代表ではシュート練習なんかせずに戦術練習みっちりやれるよう、選手の底上げは協会&クラブが責任持って取組まないと(いや、ほんとマジで)。
さて、ロナウドが目覚めたブラジルはどう変わっていく? ロナウジーニョ爆発はいつ? 日本の劣悪なマスコミには、引き続ききちんとW杯の、サッカーの面白くて素晴らしい瞬間を正確に伝えてもらいましょう(頼むから)。

|

« [JPN] 持てるチカラをすべて出し切ってくれれば。 | トップページ | [Gr.G/H rd.3] 救われた英雄たち。去っていく勇士たち。 »

サッカー」カテゴリの記事

サッカーW杯」カテゴリの記事

コメント

「終戦記念」カキコ
★今回のA級戦犯は、毎度おなじみ”諸悪の根源”ことマスコミと、某広告会社でしょう。だから選手は必要以上に打ちのめされる必要はないし(太平洋戦争みたいに!)、真実は本人たちが一番分かっていいるのでしょう。こんなもんですよ初めから。(FIFAランキングは高すぎる気がする。) 松井平山田中らはこれを糧に次がんばってほしいです。(南アかぁ.....)
★同じ負けるのでも、コートディヴワールとかメキシコとかチェコのような試合内容であれば、みんなから納得と敬意を得られる。 ネドヴェドがせつないね。
★話はそれるけど、ネットがもっと普及して人々の扱いが進化して、それぞれの人が記者あるいはコメンテーターのように投稿して(例えば、身近に事故を目撃したひとがブログにでも報告し、社会保険庁の良識ある職員は内部告発をブログにして、というように。)、煽動にならないように中立唯一のコンテンツアグリゲーターのようなものを介して、いろいろな見解を、受け取った人が、情報として得てかつ正当に判断して自分のものにするような社会の到来を心から祈念する。
というのも、一刻も早く既存のマスコミを廃業に追い込み、既得権益に守られ、コネで入社し、高すぎる給料をもらい、サッカー(や五輪)、政治(や選挙)、事件事故などあらゆる分野で傍若無人にふるまう者共に天誅を与えてほしい。
★昨今F1でもこのサッカーでも、あるいは日欧の町並みを比べても(新宿はサラ金や風俗の看板だらけで節操がないし、京都の旧市街もビルが寺社を多い隠しているし...)、日本がどうも子供にみえてしまうこのヨーロッパの独特の大人の世界って、まだまだいろいろな意味で遠い世界なんだなと考えさせられるんですが、最近見た「ダヴィンチコード」は自分にとって「エネミーオブアメリカ」以来の興味深いサスペンスでした。

投稿: onward | 2006.06.23 23:24

☆ onwardさん
こんにちは。ここから節度ある、それでいて熱さの伝わる
まっとーなW杯報道をしてほしいですネ。
ジャニ事務&吉本が占拠して大騒ぎするよーな
低レベルのTV報道/イメージソングにもう辟易。
NHKも、史上最低のスポーツキャスター堀尾を起用する限り
我慢なりません(有働がいないだけいーですけど)。
ホッとするのは、現地から山本解説委員自ら行なうレポートと
岡田/関塚/反町/三浦といった優れたJ監督(前監督)の
実況orスタジオ解説でしょうか。
あっ、小島/武田/北澤/井原といったJ経験若手解説者達も
世界との差を正しく認識している分、節度があって豊作ですネ。
「勝つにきまってるでしょ!」とかCMで言い切っちゃう
タレント解説者は淘汰されてくかも^^;
ま、ワイドショーなどでFIFAランキング基準に語るのは
あまりに無意味ですし、もうやめにしてもらうっきゃないでしょう。
(FIFAランク2位のチェコ敗退........はぁ〜〜〜)
W杯に出場していない国はとっくに、そして敗退決まった国々もついに
南アフリカ大会への4年が始まりましたね。
面白いのは本日のスポーツ新聞各紙。
協会が次期代表監督候補を既に1人に絞って交渉中としながら
オシム/デシャン/オジェックと、まったく異なる人物を
それぞれ“確実”みたいに報じてて爆笑。
当たってるのは、いったいどの方なんでしょー。
去年のコンフェデ&今大会でFIFAテクニカルワーキングGにいて
現在の欧州サッカーのトレンドを分析/理解している
オジェックの起用は個人的にアリかと思いますが。
いずれにしても4年に1度の選手一斉シャッフル。
今回は世代交替的意味合いも重要ですし、
「我こそは!」という選手に熱く頑張ってほしーデス。
南ア大会、アフリカ勢躍進の予感しません?!
今回の戦いぶりに、その土壌は十分にあると感じました。
欧州強国で活躍してる選手が各国にいるってスゴイ。
見習って、日本も“海外クラブ所属”ではなく
“海外クラブ主力として活躍”を重視しないと!
今朝の韓国敗退でアジアからの決勝T進出国はゼロ(++)
アジア枠削減された場合には熾烈になりますよ、予選。

おっしゃるよーに、政治も行政もマスコミも
腐敗しきってますね、この国は今や。
なのに、自覚せず(自覚してても無視する確信犯?)
税金使ってハシャグばかりの現状は完全オコチャマです(怒)。
いろいろ享受出来た自分たちはまだしも
姪&甥の面倒をみるたびに、若い人や子供達の未来を
これ以上めちゃくちゃにしてほしくないと考え込んじゃいます。

投稿: <たぁ> | 2006.06.24 12:35

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: [Gr. E/F rd.3] 順当と快挙と、ジーコ体制下の日本代表終焉。:

« [JPN] 持てるチカラをすべて出し切ってくれれば。 | トップページ | [Gr.G/H rd.3] 救われた英雄たち。去っていく勇士たち。 »