好曲[drums]☆「Tale of a Man」TOTO feat. Jeff Porcaro
今日は敬愛する不世出の“Rockドラマー”(あえてそう呼びたい)故・ジェフ・ポーカロの命日。もう1人のHEROであるセナが亡くなった5月1日と並んで、自分にとっては1年のうちでとても重要な1日の1つ。
1992年8月5日、38歳の若さで急逝してからもう14年の月日が流れたことになる。TOTOが78年に全米デビューしてからジェフが逝ってしまうまでがやはり14年間だから、すでにサイモン・フィリップスの叩くTOTOの活動期間が追いついてしまったことになる(彼は最近すごくフィットしてきたと思う。TOTOの“歴史”を極力体現しつつ彼ならではの魅力を織り交ぜている感アリ)。サイモンも素晴らしいドラマーなので、どちらがイイ/ワルイではなくあくまで好みの問題として言えば、やはりジェフならではの、あのタメの効いた誰にもマネできない独特のタイム感と、それを活かす中低音に重きを置いたチューニングに惹かれる自分がいる。そんな彼のプレイに、TOTO/セッション問わずジャストフィットしていたベーシストは、弟で現TOTOメンバーのマイク・ポーカロではなく、初代TOTOベーシストだったデヴィッド・ハンゲイトだと、併せて断言したい。従って、このリズム隊のコンビネーションこそが、初期の4作『TOTO(宇宙の騎士)』『HYDRA(ハイドラ)』『TURN BACK(ターン・バック)』『TOTO IV(聖なる剣)』をいまだ特別なものにしていると考える(マイクのベースは実にスムーズで上品な分、残念ながら心に引っかかりにくい......ゴメン)。
そんなワケで、1日中忙しくて聴けなかった彼の名演を就寝前に思い返すべく自分が選んだのは........98年に発表された20周年記念作品『TOTO XX:1977-1997』。未発表テイクを丁寧に仕上げたこのアルバムのハイライトであり、最高の楽曲がTrack 2「Tale of a Man」ではないだろうか。これは自分が最も好きな洋楽アルバム/TOTO最高傑作に必ず挙げる2nd『HYDRA』レコーディング時にほぼ完成していたテイクで、当時ツアーでもずっと演奏されていた楽曲ゆえ、最強リズム隊を軸にしたグルーヴ感は凄みを感じるほど。Rockの豪快さ/重厚さを持ちながら、後半Boz Scaggs「Lowdown」/TOTO「Georgy Porgy」に通じるAOR/R&B系16beatに転じてからの洗練度も恐ろしく高い。てゆーか、心地よ過ぎ♪ 誰にも真似出来ないバスドラのタイミングや随所に織り込まれるジェフ18番の三連符タム回し、Gt.soloバックでのシンバル類の扱いや全体のメリハリ.........もう、どれを取っても彼の良さが既に十二分に発揮されているテイク。このリズム感はハンゲイトと組まないと出なかっただろーし。今のところ、充実の『HYDRA』セッションで最後に世に送り出された音源として、ミックス&マスタリングも素晴らしいし、彼の生きた証しを再確認する上で今宵最適の選曲だったと思う(『HYDRA』も去年のデジタル・リマスターで音質向上したけれど、ミックス/トラックダウン自体は従来通りゆえ)。何より彼は、いかなるジャンルの音楽でもベストなGROOVEを引き出し最高の形でヴォーカルを支える天性のセンスとテクニックを持ちながら、最後までTOTOがRockバンドであることを大事にしていたし。改めていま、彼の不在を惜しみつつ感謝し、冥福を祈りたい。合掌。
#セッション系に膨大な名演を遺した彼の足跡、いずれ自分の好きな楽曲をコツコツ選んで振り返れれば。
#それこそ遺作になったTOTO『KINGDOM OF DESIRE』で弟マイクともよーやく重厚感のあるリズムを生みだせたと思ったのに......惜しかった。
初来日公演でもしっかり演奏されていたんだよねぇ♪
東京12チャンネル(=テレ東)でしか観れず.......行きたかった@@
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