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2007.04.30

好曲[chorus]☆「Look What You've Done To Me(燃えつきて)」Boz Scaggs feat. The Members of Eagles

洋楽を聴き始めた頃にTOTOデビュー作と遭遇した自分が、彼らと密接な関係にあったボズ・スキャッグスに辿り着いたのはごく自然の流れ。TOTO/Airplay人脈を中心に制作された彼の中期作品には、何とも言えない想い入れがある。その中で、オリジナル・アルバムではないものの、重要な位置を占めていたのがオリジナル未収録の新曲とヒット曲で構成された当時のベスト盤『HITS!』('80)。肩パッドがガッツリ入った濃桃ジャケットを纏うボズのカメラ目線ポーズがジャケット表1に採用されたこのアルバムは、同年発表された『MIDDLE MAN』('80)と共に、90分カセットテープのA面/B面にそれぞれ収めて(このスタイルの何と懐かしいこと!^^;)死ぬ程聴いた記憶がある。この作品を発表してから『OTHER ROADS』('88)を発表するまでボズは音楽活動を止めてしまったから、余計に“ありがたみ”があったワケで。アルバム収録曲は、新曲2曲こそ共通なれど、その他の収録曲はマーケット事情の違いなどから曲順含め国内盤と米国盤では微妙に異なっていた(中高生の頃は知らなかったけど)。学生時代までカセット+ウォークマンで(免許取得後はカーステでも)で聴いていたのは勿論国内盤。世代的に『MIDDLE MAN』でボズに出逢った自分は、名盤『SILK DEGREES』ではなくこの『HITS!』で「Lowdown」や「Lido Shuffle」を知り(そして、そのまま『SILK〜』を全編通して聴く事なく過ごしてしまった...orz)さらにその前後に制作された佳作「Hard Times」「Hollywood」の魅力にも気づく事ができた。数年後、社会人になってからカーステ用に買い直したCDは輸入盤だったため、トラックリストも米国仕様。国内盤の曲順/曲目がカラダに染み付いていたため、最初はスゴイ違和感@@ でも聴くうちに米国盤のみ収録の楽曲群から違ったボズの一面を感じたのも事実。いわゆるAOR色ばかりが強調される日本とは違う、本国での彼のイメージに沿ったものだったということか。

さて、近頃はiPodなどで所有するCD音源をランダム再生で楽しむ機会が増えたものの、音圧の違いなどが露骨に出て気になることも多い。ボズの音源についてもそうだった。前述の『HITS!』輸入盤などはいわゆるCD化初期のもの故、かなり音圧低く、音のヌケも良くない。そんな中、数年前にいち早く『MIDDLE MAN』が本国でデジタル・リマスターを受け再発されたので、即飛びついた。ジェフのDrumsもルカサーのGt.も見違えるほど歯切れが良くなり、全作(もしくは主要作品だけでも)に施してほしいと思ったのは当然の話。すると、紙ジャケ再発ブームに沸く日本では一昨年('05)、ボズのCBS SONY/Columbia時代作品群が日本でDSDマスタリングした音源にて紙ジャケ仕様で発売された(『MIDDLE MAN』のみ前述米国リマスター音源)。ただ、これは日本サイドの作業なので、音圧こそ上がってるはずなれど、やや購買意欲に欠けた(紙ジャケ信奉者でもないので余計にネ)。なので、米国からのリイシュー情報を待ち続けていたところ・・・'06秋に突如現れたのが、ボズ本人監修のもと、5曲追加&デジタル・リマスターされた『HITS! -Expanded Edition-』!!!!!! 収録曲は従来の日米双方のリストをうまくミックスした印象で(旧国内盤のリストからは「Hollywood」「You Can Have Me Anytime(トワイライト・ハイウェイ←すごい邦題...@@)」が惜しくもカット)、なおかつオリジナル『HITS!』発売から8年後にリリースされた『OTHER ROADS』から最初にシングルカットされた「Heart Of Mine」(作曲者Bobby Caldwellも後にセルフカヴァーしてるけど、個人的にはボズversionがお好み♪)も追加収録された。ボズ自身が立ち会ったというだけあって、音質は飛躍的に改善され、各曲を支える名演奏のディテールが今更ながら耳を刺激してくれる。そう、こんなリイシューを待ってたんだよ!ってカンジで、米国音楽業界のポテンシャルの高さを再認識(お手軽手抜きリイシューのほーが圧倒的に多いけど^^;)。

この新装『HITS!』でも、購入動機の最たる部分は、ここでしか聴けない2曲の存在であることに変わりナシ。まずは'80年発売当時、未発表の新曲だった「Miss Sun」♪ TOTOの20周年記念盤『TOTO XX』には彼ら自身による未発表デモversionが収められてたけど、それを気に入って取り上げたというボズversionは今聴いても超カッコいい。ハンゲイト/キンボールを除く当時のTOTOメンバーがシンプルな演奏で淡々と繰り広げるセッション的雰囲気にボズの歌がハマりまくり。大人だなぁ。そして、本作が“収録アルバム”となるもう1つの曲、それが今日触れておきたい珠玉のバラードナンバー「Look What You've Done To Me(邦題:燃えつきて)」☆ 同年リリースの『MIDDLE MAN』からもサンタナのギター・ソロが泣けちゃう「You Can Have Me Anytime(トワイライト・ハイウェイ)」が大ヒットしたけど(CMにも使われたっけ)、トラボルタ主演映画『アーバン・カウボーイ』のために作られたこの曲もヒジョーに渋いっ。いわゆるアコピとエレピを重ねた典型的デヴィッド・フォスター色のピアノ・アレンジをベースに仕上げられたこの曲は、ジェフ&マイクのポーカロ兄弟による堅実リズム隊とルカサーのGt.が土台を築き上げている上に、もう1つエポックメイキングなコラボレーションが実現。何と、ジョー・ウォルシュを除く当時のイーグルスの面々が揃って参加してたんだよな〜〜〜(感涙)。西海岸ロックに最も洗礼を受けた自分にとって、EaglesとThe Doobie Brothersってのは、TOTO/Airplayと並ぶもう1つの音楽的支柱ゆえ、この曲で実現した共演というのは、贅沢過ぎるほど。デジタル・リマスターで蘇った音源に改めて耳を傾ければ、ドン・ヘンリー/グレン・フライ/ティモシー・B.シュミットの3人から生みだされる、美しくも哀愁に満ちたハーモニーってば、典型的なイーグルスWORLD。彼らがひとたび"Wooo"とハモってしまえば、あの空間が即座に現れてしまうんだから凄いと言うほかない。さらに、大人のロックを仕上げる重要なピースとして、ドン・フェルダーのギターがルカサーとは明らかに異なるまろやかで味わい深い音色を奏でるのだから、ボズの歌が余計に胸に突き刺さる。やっぱ名曲だ、コレ。この曲と「Miss Sun」のために買ったと言いきれる『HITS! -Expanded Edition-』は当分愛車ルーテシアに常駐させておく事になるかも♪ 嗚呼、燃えつきそう(笑)。
#今回新しくなった渋〜いジャケット表1写真は、いよいよ高田純次になっちゃったカナ^^;

#『HELL FREEZES OVER』('94)で奇跡の復活を遂げたイーグルスの5人だったけど、現在の活動には残念ながらドン・フェルダーが参加していない@@ 彼のギターが欠けてしまっては、あの世界は成立しないと思っている(なので、前回の来日公演は熟慮の末に行かなかった)。本人達の事情がいろいろあるとは思うけど......いつかまた同じステージに立ってくれれば。で、噂のスタジオ録音新作(!)はほんとに米国ウォルマート系列でしか発売しないんだろーか(++) 日本のレコード会社各位、対応策を是非。

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コメント

★ボズのこのexpanded edition聞きたくなりました。
若かりし日のポーカロ兄弟とかまだ精悍だった頃のスニーカー...じゃなかったルカサーとかも見てみたいですね。
★イーグルスのメンバーはそういう意味では、リンダ・ロンシュタットのバッキングのときの映像を見てみたいです。
★スティーリーダンはもうやらないかもしれないけれど、もし来たときはやむをえない!1万円でもいくぞ!
★本田雅人ウィズマリーンで思い出したんですが、彼女がカバーしたBS&Tのspinning wheelは名曲ですね。
★最近BSで古いライブ映像を流していますが、レーナードスキナード、ロキシーミュージック(エディ・ジョブソンの透明なエレクトリックヴァイオリンを見られて感激。でもこのバンドの音に全然あってないんだけどね。)、ジェスロタルに続いて、この前はレインボウ(コージー・パウエル氏登場)、レッドツェッペリンをやっていましたね。ロバート・プラントをみるとデヴィ・カバを思い出しますが、どんどん連想がまして、ハートのバラクーダとかall i wanna do is...とか聞きたくなりますね。レブ・ビーチはジェフ・ワトソンにかわってナイトレンジャーで来日するんですね。最近行っておけばよかった、と後悔しているのは、チッタでやったコロシアムのライブです。(いわゆるプログレではありませんよ) 目玉はハンブルパイのピーター・フランプトンの元同僚クレム・クレムソンのレスポールの響きでしょうか。みんなお亡くなりになる前に一見しないと(麦)

投稿: onward | 2007.05.08 00:14

☆ onwardさん
BozのExpanded Edition 2作品は非常に“買い”デス。
保証しますので是非!
今週、学校へ通う電車内において、じっくりヘッドフォンで
聴いてみたのですが、気づかなかったアレンジ発見したり
音の存在感が飛躍的に増していて喜ばしいデス。
また『SILK......』にボーナス追加のライヴ音源は
とても'76当時とは思えないほど、いい音で録ってあったようで
現代のミックス/マスタリングで見事に伝わってきます!
それはまた、ジェフのタイコの素晴らしさを再確認するのですが。
ハンゲイトの日ではなくマイク・ポーカロの日の収録音源ゆえ
余計にドラムのカッコよさばかりが際立ってしまったような^^;
ちなみに、このときのギターはまだレス・デューデック。
彼なりのテイストは、また味わい深いかなぁと。

ちなみに古いLive音源/映像といえば、やはりこの勢いで
TOTO初期のコンプリートLiveリリース(CD or DVD 作れるハズ)を
米国SONYにお願いしたいですよネ。
そうそう、この夏にまたまた来日しますヨ!!!!!!>スティーリー・ダン!
http://www.billboard-live.com/opening/t_index.html
本田meetsマリーンのアルバムも結構面白かったです♪
(「Magic」のリメイクはリズムがどんどん変わる変態アレンジに驚愕^^;)

投稿: <たぁ> | 2007.05.10 02:26

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