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2007.07.07

好曲[female vocal]☆「Never Cry Butterfly」竹内まりや

4月に放送されたNHK音楽番組『SONGS』でエンディングを飾った新曲「人生の扉」が大きな反響を呼ぶ中、5月下旬に発売された竹内まりや6年ぶりのオリジナル・アルバムDenim(デニム)』('07)は予想通りの大ヒット。特に彼女が他人に書き下ろした曲の既発セルフカヴァーtake集がボーナスディスクとして付属する初回生産限定盤は瞬く間に完売。Producerとしても超一流の手腕を持つ夫・達郎さんもしてやったりというところデショ(拍手)。

さて、リリースから1ヵ月以上が過ぎ、アルバムをじっくり聴いた上での印象はやはり“まりやブランド”健在という感じ。最強の夫婦タッグによる作品作りは安心感がある反面、定番に陥りがち。事実、大きく変わる事のない曲調は他のアルバムとの類似性も強いわけで「なんとなくアレ風」という楽曲は確かにある。ソレをプラスに受け止める人もいれば「あれ?」と思う人もいてイイ。で、達郎さんのプロデュースの凄いところは、今回その辺を周到に予測していたのか、いつもの達郎BAND系の仲間ばかりを起用したオケで全曲完結させるのではなく、曲によっては意図する音像を求めて外部のミュージシャンを適材適所に起用して、過去の作品とは異なるテイストも用意しておいたところ☆ たとえばM5「シンクロニシティ(素敵な偶然)」とM12「人生の扉」はセンチメンタル・シティ・ロマンス(+達郎さん : Gt./広規さん : B./野口さん : Ds)によるBANDレコーディングが良質の乾いたウエスト・コースト/カントリー・テイストを醸し出す重要な鍵になっていて、曲を一層心地好く魅力的に仕上げる最良の選択だったみたい。さすがだなぁ♪

で、個人的にこのアルバムを1ヵ月聴いていて最も気持ちよく響いたのがM7「Never Cry Butterfly」。まりやさんのVo.がいつになく凛とした佇まいで唄っているように聴こえるこの曲は元々、知る人ぞ知る強者揃いのPOPSバンド<ピカデリー・サーカス>の1stアルバム『PICADILLY CIRCUS』('99:今年3月に紙ジャケ限定盤でリイシュー販売された)に収められていた彼らのオリジナル作品(words : 杉 真理/music : 杉 真理 & 伊豆田洋之)。まりやさんが原曲にコーラスとして参加していたこの曲を今回のカヴァーversionでは、そのピカデリー・サーカスの面々にアレンジ/演奏を委ねており、このストレートで大胆な選択が見事的中! popular musicのツボを体感的に把握している杉真理/松尾清憲/伊豆田洋之/風祭東といった豪華メンツ(マニア?!)の集団が作り上げた繊細かつ力強いバックトラックが、前述のように凛としたVo.を際立たせているカンジ。村田和人BANDでもお馴染みの山本圭右氏が弾く間奏のギター・ソロがまた雰囲気絶妙でお気に入り。さらに、プロデューサーの達郎さんがアコギを重ねて隠し味的に音の厚みをつけて完成。この曲、背筋がゾクゾクするほどの極上トラックではなかろーか♪ 勿論、まりやさんもセルフ・ライナーノーツで語っているように現代を生きる人々への優しいメッセージとして心に響く歌詞にもご注目。「スロー・ラヴ」シングル発売時のカップリング曲ながら未入手だったためアルバム購入後まで聴いていなかった不義理を反省しつつ^^;21世紀の最新まりやミュージックとして断然ワタクシのイチ押し。この曲をはじめ、繰り返し聴きこむほどに味わい深さが伝わる、実に手間のかけられた素晴らしいアルバムだわ、コレは。

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コメント

ほほ~。何の知識もなく、毎日毎日ひたすら車の中で聞き込んでます。
自分のブログにも書いたけど、代わり映えしないというのが最初の感想。でも、毎日聞いていると、すーっと、またずしんと、心の中に響いてきますね。
私は、『終楽章』が一番気に入りましたね~。
この「Never~』は、まりやらしいボーカルの味をうまく引き出した曲ですね~。詞を良く聞くと、すご~く深いんですよね~。悲しい男心の唄よね~。

投稿: ばーばまま | 2007.07.07 21:55

☆ ばーばままさん
愛車で移動しながら聴くのは、景色や環境が変化していきますし、
そこに曲がうまくハマったりする事もあって、気持ちイイですよネ!
そう、ばーばままさんがCDご購入後にブログで触れてたよーに
最強夫婦の品質保証付き不変タッグ!であるがゆえに、
たとえ発売直後の初めて聴く新作であっても
いくつかの定番パターンが組み合わされてるので
既に耳馴染みっぽい印象ありますよネ。
購入後は「この感じはあの.......」って思える部分がついつい耳に^^;
安心感にもつながりつつ、ゼイタクな悩みなわけですが@@
でも!繰り返し聴いてるうちに........
それぞれの楽曲が次第にジワジワジワジワ存在感増してきて
(それもあって、馴染んでから本作に触れようと思ってた次第♪)
しかも本作は良い意味で年齢を重ねて存在感増したVo.が
実によく伝わってくるような気が最近します。さすが年の功?!
数曲いつもと違う演奏陣を起用したり、クオリティをより高めたり、
イマドキ滅多にお目にかかれない、繰り返し聴ける作品作りに
プロ意識を感じますナ。ポップスをわかりやすいままここまで極める技、
これは間違いなく、もはや職人芸の領域♪
「終楽章」は20年程前に薬師丸ひろ子嬢に提供した楽曲を
セルフカヴァーしたものだそーですが(!)
おそらく別次元の情感こもった名作に仕上がってるんでしょうネ〜(^^)
こういうメロを唄っても、ウェットになり過ぎないのがまりやさんの魅力。
そう、「Never.....」は元々男性Vo.バンドの楽曲ゆえ、こういう歌詞なわけですが
女性の声&キーで唄われる男心ってのは、なかなか味わい深いんですよね。
そういうオリジナルやカヴァー、結構好きだったりシマス☆

『Denim』というタイトル通り、引き続き何度も聴き込んでマイリマショウ。

投稿: <たぁ> | 2007.07.08 18:31

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