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2008.07.02

好曲[arrange]☆「Passing Lane」小林香織

日本のJazz/Fusion/Classic系女性アーティストについては、演奏・音・センスに加えてビジュアルイメージも販売戦略上のかなり大きなポイントになっている。それゆえか、往々にしてビジュアル&話題先行で音楽的クオリティが伴わないアーティストばかりがマスコミで多く取り上げられ、過大評価されたりする。近年ではヴァイオリニストの川井郁子さんなんか典型的なビジュアル先行例だろう。確かに彼女は誰もが認めてしまうほど至極容姿端麗だし演奏している姿も非常に情熱的なんだけど......何故だか自分には彼女の演奏はいつもピッチがずれているかのうように聞こえて(ファンの方ごめんなさい)残念ながらTV等で演奏に接しても気持ちよく聴いていることができない。産休後、あっさり音楽番組の司会者で現場復帰してらっしゃるけど、いっそ美貌と知的イメージを活かしてそちら側に専念したら一層成功できるのではないカナ。

......なんて偉そうなこと書きながら、それほど多くの女性プレイヤーの作品を所有しているわけではないし、熱心に追っかけてるわけでもないので、こっからはもうちょっと気楽に。ピアニストとしては山中千尋さんや上原ひろみさんの近年の作品が非常にクオリティ高いし、海外でもCD/公演共に好評だという状況は凄くウレシイ。まぁ、秋吉敏子さん以降、日本人ピアニストは各方面でも既に支持されてる人が多い方だと思う。その一方、サックスプレイヤーとなると、海外でもトッププレイヤーはまだ男性の割合が多いのではないだろうか。敬愛するデヴィッド・サンボーンや故・マイケル・ブレッカーのフォロワーと呼ばれる実力者達の名前を挙げればきりがないけど、そのうち女性となるとかなり希少な存在になってしまう。キャンディ・ダルファーがPOPSフィールドにまで人気を広げたのは数少ない成功例なのかもしれない。とはいえ、日本でも若手の女性SAXプレイヤーが堅実に作品を制作・発表し続けていることに、現場/マーケットの良心と本人の頑張りを感じる。

で、小林香織さん。1981年生まれの東京育ちという彼女が2005年にビクターからデビューして早3年、つい先週リリースされたアルバム『Shiny』('08)が通算4枚目にあたる。これまで彼女の音色はやや甘めというか、歯切れの良さに欠けているように感じていたものの、山下達郎BANDの隠し味担当?!というかキロロSOUNDのキーマンとも言える重実徹氏をプロデューサーに迎えた今回の新作を試聴したところ、かなりシャキっとしたフレーズで全編吹ききったように思う。フュージョンというかコンテンポラリー・ジャズの世界はいまの日本ではなかなかPOPフィールドほど大きく扱われないけど、ブレることなく実りある活動を続けていってほしいアーティストの1人。

そんな彼女が去年の3月に3rdアルバム『GLOW』('07)をリリースした際にも何度か試聴機でチェックした際、曲調も手伝ってか割とシャープでスリリングになった印象を受けた曲が......トラック3の「Passing Lane(パッシング・レーン)」。作曲者は彼女自身と大坪稔明氏(国府弘子さんご主人でもある彼は1stでも協力していたとか)。歌モノ/インスト/ゲーム音楽問わず幅広いキャリアを持つ大坪氏の引出しが活かされたであろうこの曲には、メロディやコード進行・アレンジを含めてギタリスト増崎孝司氏のソロ2nd『ESCAPE』('91)に収められていたスポーツNews/中継に欠かせない名インスト「No More Reason」(青木智仁ファン必聴曲☆)や、その後彼が結成したDIMMENSIONでの活動における作品郡に通じるスピード感や緊張感がある。ハード・ボイルドな雰囲気はなるほど、タイトル通り首都高速の追越車線を走行中によく合いそうなサウンドと言える。そんなことを感じながら、インストアルバムを丸ごと入手するには決定打に欠けていたのでそれっきり忘れていた。ところが、今回iTunes Storeでいろいろなアーティスト/楽曲を探すうちに、前述の新作『Shiny』がストアにラインナップされたことを知り、ひょっとしてと前作『GLOW』を探すと......ビンゴ! かくして、1年数ヵ月のインターバルを挟んで日本期待の若手女性サックス奏者による軽快なナンバーを、Coke+iTunesの最後の戦利品として、1曲ダウンロードしたのであった。メデタシ、メデタシ。

ちなみに......新作のジャケットには髪をショートにしてイメチェンした小林香織さんの写真が。自分がショートカット好きなせいもあるけど(にゃはは)彼女は間違いなくイメージアップ成功したと思う☆☆☆ アートワーク目当てに新作CD買っちゃったりして(それじゃ結局ビジュアル先行戦略にまんまとハメられてるみたいじゃん、自分@@)。

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2008年・春に実施されたCoke+iTunesの無料ダウンロード権は結局8曲分GET☆していたものの、5月までに1曲分しか使用していなかったので(新しめの楽曲で「欲しい!」と思わせる曲がいっこーに出てこなかった@@)6/30の有効期限を目前に入手し損ねていた楽曲/アーティストの記憶を辿りながら色々検索しまくって6月下旬一気にダウンロード大会開催♪ めでたく期限内に良き曲達を我がライブラリーに加えることに成功した。せっかくなので、戦利品をココに記しておくことに。


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コメント

> 彼女の演奏はいつもピッチがずれているかのうように聞こえて

・・・そう聞こえてるなら、聞いてるほうの耳が悪いんじゃない?

投稿: | 2008.07.06 21:25

☆ 名無しさん(お名前わかりませんのでお許しくださいネ)
ご親切に心配して頂き、誠にアリガトウゴザイマス。
確かに自分の耳の不調かもしれませんネ。そうあってほしいデス。
同じ人気ヴァイオリニストの寺井尚子さんや五島姉弟は勿論、
他の内外のアーティストさん達の演奏からも
そのような印象は受けたことがないのですが
どういうわけか彼女がTV番組などで奏でるフレーズは
残念ながらいつも自分の耳とかなり相性よくないんデス。
(偶然生で拝見する機会もありましたがその時も何故か...)
高度な音楽教育と鍛錬の中で身につけられた
超人的ビブラートテクニックか何かを常時駆使しているがゆえ
通常音階と比較して常にシャープorフラットしているかのような
錯覚を覚えてしまうのかもしれませんね。
もっとも近頃の彼女の演奏は拝見してませんので
印象変わっているかもしれませんし、機会がありましたら
キチンと時間をかけてレコーディングされたテイクによる
彼女の最新CD音源etc.を改めて試聴してみたいと思いマス♪

投稿: <たぁ> | 2008.07.06 22:02

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