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2008.07.28

好曲[Guitar]☆「Never Give Up」Hiram Bullock(合掌)

巨漢。陽気。豪放。大胆。大阪・堺市浜寺出身の米国人個性派ギタリスト/ヴォーカリスト=ハイラム・ブロック Hiram Bullockには、そんなポジティヴでファンキーなイメージばかりが浮かぶし、実際よく似合う。その彼が先週末2008年7月25日に他界したという信じがたいニュースを、音楽ライター吉岡正晴氏のブログで今日知った。24丁目バンド 24th Street Band時代からの盟友ウィル・リー Will Leeも自分のサイトで悲報に触れているのだから、残念ながら現実の出来事として認めなければならないようだ。3月には既にハイラム自身がブログで食道がんの治療中であることを公表していたとはいえ、52歳での逝去はあまりに惜しい。

各所のプロフィールにもあるように、ロック/R&B/ジャズ/フュージョン.....いかなるジャンルの歌モノ/インストであっても曲に不可欠な、フィットしているのに異彩を放つ彼特有のプレイ&サウンドで応えてしまうギタリストだった。マイアミ大学でのジャズ専攻時代にはパット・メセニーが先生だったというから、かなり難解なコード/進行のジャズでも苦にしない理論とセンスはその頃に培ったのかもしれない(ギル・エヴァンス・オーケストラに所属していた経歴にも納得)。でも......やはり彼はR&Bとロックのテイストを絶妙にバランスさせた、まさにクロスオーヴァーな音楽でこそ一番輝くように思うし、そんな彼の存在が一番華やかに映った場所こそ、80〜90年頃まで参加していたデヴィッド・サンボーンBANDだったのではないだろうか。実際自分も<ライヴ・アンダー・ザ・スカイ@よみうりランドEAST>のステージで原色のタイツに身を包みサンボーンの周囲を縦横無尽に駆け回る巨大なギタリストとして初めて彼の事を知り、彼の一種異様な、それでいて聴けば聴くほど病み付きになるギターサウンド&プレイ、そして存在感たっぷりの歌声に圧倒されていった一人だ。フロント&リアのピックアップとしてPAFを埋め込んだ彼のフェンダーストラトキャスターは、塗装が剥げて年季入りまくりのボロボロボディとその音でハイラムのイメージをより明確なものとして我々に焼き付けた。<LIVE UNDER THE SKY>における貫禄十分なステージ、音楽史に残るサンボーンの傑作映像LIVE作品『ラヴ&ハピネス(LOVE & HAPPINESS/DAVID SANBORN)』('82)、自身のバンドによるNY公演の映像作品『LIVE AT INDIGO BLUES』('91)、1988年から2年間サンボーンがホスト役でマーカス・ミラーが音楽監督を務めた米国NBCの超ハイレベルな音楽番組『ナイト・ミュージック(NIGHT MUSIC)』(権利関係クリアは大変だろうけど映像市販化熱望)など、他のミュージシャンとの掛け合いながら楽しそうに弾いている彼の姿やステージアクションがその存在感を一層高めていたから、人柄も手伝って多くの人気アーティストに呼ばれたんだろうし(観客としても彼のいるライヴを観るのが実に楽しみだった)。サンボーンとの共演では、やはり『LOVE & HAPPINESS』収録の名作「Smile」における2度のギターソロおよびそこでのパフォーマンス(サンボーンの股にギターのネック突っ込む大胆さ!)や、<LIVE UNDER THE SKY>の「SLAM」におけるダンス?!^^;や「Chicago Song」Bメロを預かるあの御馴染みのギターフレーズ、『ナイト・ミュージック』に故・スティーヴィー・レイ・ボーンが出演した際にトム・バーニーがベースの弦をぶっちぎるほど全員で熱演披露したスティーヴィーの傑作「CROSS FIRE」でグルーヴ感タップリにギターリフを弾く姿などを、即座に鮮明に思い起こすことができる。

勿論、彼自身のリリースしてきたアルバムにも印象的なナンバーは多い。24丁目バンド『24TH STREET BAND』('80)収録のヒット曲「Full-Time Love」も和むものの、特にワーナー/アトランティックに遺したハイラム全盛期の3枚のアルバムに収められた作品群がイイ(いずれもAmazonでは既に入手困難だなんて......惜。でも!去年Wounded Bird Recordsからリイシューされた輸入盤の在庫がHMVならまだ3作ともあるみたい☆ これだからほしい作品は後悔しないよう有るうちに買っとかないと)。故ドン・グロルニック作のクールなRock系インスト「Cactus」(from Album『FROM ALL SIDES』'86)で実にカッコよくハイラムが奏でるハードヴォイルドなメロディだったり、盟友ウィル・リーのファンキーなスラップ・ベースを従えた「Da Alley」やバックトラックが打ち込み中心の「10 to 11」(Both from Album『WAY COOL』'92......このアルバムのジャケットは本当にカッコよかった)に収められた夏のカーステに最適の軽快なギターフレーズ、あるいは美しいバラード「Angelina」(from album『GIVE IT WHAT YOU GOT』'87)や極上AORとしてもオススメしたい傑作「Another Night」(from Album『WAY COOL』'92)で聴ける彼の味わい深いヴォーカルなど、いずれも未だに魅力十分。今日は愛聴盤『WAY COOL』の中でもラストの「Dear Prudence」(レノン/マッカートニー作品をギターインストに)と並ぶ美しきバラードナンバーであり、彼にしか弾けないであろうインスト佳作「Never Give Up」(from Album『WAY COOL』'92)を聴きながら、愛すべき個性派ギタリストの冥福を心から祈る事にする。もう一度あの元気な姿をステージで観たかった。合掌。




それにしてもここ数年、好きなミュージシャンの悲報・訃報が増えた。
そんなNewsを知るたびに自分が年齢を重ねていくことの辛い側面を実感。

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コメント

ハイラムさんは、あんなに大きくなってしまったので
健康的に心配していたのですが、残念です。
確か24丁目バンドのファーストアルバムの1曲目
"Shoppinng around again"っていう曲だったと思いますが
これもいきなりブッ飛びました!
アグレッシブだけどツボを押さえた
我々にとって理想のギターリストの一人でした。
ご冥福を祈ります。

投稿: romankicker | 2008.07.29 13:48

☆ romankickerさん
そう、ハイラムはある時期からお腹が相当出ちゃって
ギターがその上にチョコンと乗っかるカンジで
プレイしてましたね。相当驚いたし、心配しました、自分も。
相当難解なコード進行でもソロ/バッキングをこなしてしまうし
(一聴してなんでもないような彼のソロを試しになぞってみると
 弾くのがものすごく難しかったりします.....すごい人でした)
歌がまたいいんですよね、ハートこもってるってゆーか。
最初に“24丁目バンド”って名前を耳にしたときには
日本のバンド、それもコミックバンドかと勘違いしましたが(爆)
実際は実にファンキーな音楽集団だったのでオォ〜と思いました。
これを機会にWounded Bird Recordsのリイシュー盤を買っておこうと
昨日注文して先ほど届きましたが、改めて彼の幅広い音楽性に
魅了されています。それだけに.......本当に惜しくって。
天国でジミヘン&スティーヴィー・レイ・ボーン、
あるいはマイケル・ブレッカー辺りも交えて
あきれるほどカッコいいセッションで盛り上がってくれてれば。
ライヴ・アンダー・ザ・スカイのビデオも引っ張りだしてきて
彼の雄姿をもう一度この目に焼き付けておかなくちゃ。合掌。

投稿: <たぁ> | 2008.07.29 14:01

初めまして,最近Audi A3 Sportbackに乗り始めた者です。購入までも購入後も,こちらのブログ,ちょくちょく拝見していました。

ところがハイラム・ブロックの悲報をこんな形で目にするなんて,思ってもいませんでした。Way KoolのDa Alleyなどは学生時代にバンドでコピーしてプレイしていたものです(わたしはKey担当でしたが)。マイク・スターンのアルバムUpside Downsideの好プロデュースにも敬意を表していました。

彼の人柄をしのびつつ,縁の諸作品をA3のHDDナビにストックしていこうと思います。

投稿: kurokiy | 2008.07.31 21:14

☆ kurokiyさん
いらっしゃいませ!&ご納車おめでとうございます!
お喜楽スナップ写真と書きなぐりの駄文が
A3スポーツバック、それも1.8TFSIリミテッド“1”ご購入の
参考&後押しになれたのでしたら、ウレシイ限りデス。
(A3オーナーの皆さんは“みんカラ”内こそ沢山いらっしゃいますが
 一般のブログでなかなかお見かけしないので
 前車購入時辺りからネット情報凄く助かると感じたこともあり
 自分なりの印象&溺愛ポイントを書いておこうと思って)
ブリリアントレッドも鮮やかでイイんですよネェ。
我が家では老いた親が「冠婚葬祭時にちょっと......」と難色示して^^;
シルヴァーが“当時”在庫切れしたこともあって黒になりましたが
(各ディーラーが在庫確保に走ってたようですね、幾度となく@@
 後日手放したり譲り合ったり......確保した西宮Dに拍手!)
確かにこの車には非常によく似合う色で、加えて、
否応無しに“洗車グセ”つけられるのもイイのかなと(笑)。
Limited 1はホイール大正解ですよネ!!!! 全く同感デス。
1.8Lとは思えないエンジンの使いやすさも評価大ですし
いい買い物をしたと思ってます。
ピペンも乗れちゃうデミオも名車でしたが♪
今回も長く可愛がってあげてください。
お話盛りだくさんのブログ、日々の巡回先にしちゃいます!

で......ハイラム逝去はほんとに寂しいですよね。
弦楽器隊だった自分の場合、ハイラムSolo作品は演れませんでしたが
サンボーン『STRAIGHT TO THE HEART』ネタで
Gt.では「Smile」、B.ではタイトル曲や「Love & Happiness」に
やはり学生時代挑戦させてもらいマシタ。
ハイラムのギターって、真似しようと音を拾ってみると
実はすごく高度なアプローチ多くて難しかったです。
理論はちゃんと持ちつつ、感性豊かなところが彼の魅力でした。
音楽ライター吉岡正晴氏のブログで改めて触れてますし
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10121545479.html
今日になって共同通信からの配信もありましたが
生前の彼が遺した素晴らしいプレイの数々に
改めてスポットを当ててほしいと思います。
A3のハンドルを握りながら、彼の音楽を聴いて偲びましょう。

改めまして、今後ともどうぞヨロシクお願い致します。

投稿: <たぁ> | 2008.08.01 14:28

resありがとうございます。
たぁさんがたびたび推薦されているサンボーンのビデオ作品Love & Happiness,持ってはいないのですが学生の頃先輩の家で良く見せてもらいました。たしかサイドメンにはマーカス・ミラーとドン・グロルニックもいましたよね,ドラムは思い出せませんが。1曲目はRun for Coverではなかったかと。自宅にあるサンボーン作品は,なぜかUpfront,Hearsay,Insideとあたらし目が多く,80年代作品はDouble Visionしかありません(アレはボブ・ジェームスの作品か)。久しぶりに聴きたいですね。

投稿: kurokiy | 2008.08.02 02:20

☆ kurokiyさん
お返事遅くなりました!(姪&甥の相手に追われてたもので^^;)
『LOVE & HAPPINESS』は映像/演奏ともホント最高ですヨ♪
マーカスは音もプレイもあの頃が好きです。
ドン・グロルニックはピアノもオルガンもツボおさえまくりで
ハイラム同様、改めて早過ぎる他界が惜しいなと。
生きてたら、きっとさらに円熟した味わい深い演奏に......惜。
華やかなリッキー・ピーターソンとはまた違った魅力のある
素晴らしきキーボーディストでした。合掌。
あの当時のサンボーンBANDのドラマーはバディ・ウィリアムスです!
彼もまた決して派手さはないものの、マーカスとのコンビによる
安定したグルーヴは、ウワモノを絶妙な感覚で支えてたと思います。
映像版の曲順は「LOVE & HAPPINESS」「RUN FOR COVER」「LISA」
「STRAIGHT TO THE HEART」「SMILE」「L & H」PV版、
そしてクレジットと共に「HIDEAWAY」という構成です。
「RUN FOR COVER」のマーカスはカッコ良すぎマス(笑)。
M.Miller Project@Live Under The Sky '91でのテイクと双璧かと。
サンボーンのアルバム中では『UPFRONT』も大好きデシタ。
「Snekes」「Benny」を筆頭に、ハモンド大活躍で
サンボーンのSax共々お気に入りのナンバー満載ですから。
『HEARSAY』は冒頭の「Savanna」と、国内盤ボーナストラックの
「Georgea On My Mind」を相当愛聴してましたし
『INSIDE』に入ってる「Lisa」のリメイクversionも秀逸で二重丸ですネ。
もちろん『DOUBLE VISION』は「Maputo」に尽きますが☆
ボクもハイラム偲びつつ、サンボーン作品をおさらいしてみます。
9月に期間限定でお買い得版出るDVD『LOVE & HAPPINESS』、
あるいはCD版『STRAIGHT TO THE HEART』でもOKですから
ぜひ改めて聴いてみてクダサイ。今の音楽界では滅多に出逢えない
最高の生演奏が凝縮されてますから!

投稿: <たぁ> | 2008.08.03 16:51

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