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2008.12.18

好曲[guitar]☆「EYES OF YOUR MIND」ICE feat. 宮内和之

国岡真由美嬢をヴォーカルに据えたユニットICEのギタリスト/コンポーザー/プロデューサー=宮内和之氏が2007年12月18日惜しくも他界してから、丁度今日で1年。正直言って、未だに信じられないというのが実感だ。突然の訃報に呆然として買いそびれてしまった昨年10月発売の遺作『SPEAK LOW』('07)を今年の秋ようやく購入し、この1ヵ月ほどじっくり聴き込んできただけに、余計にそう感じるのかもしれない。彼が最後に手がけたアルバムは、歌・メロディ・アレンジ・演奏の全てに音楽的魅力が凝縮された快作で、とても3ヵ月後に天国へ旅立ってしまう人物が作り上げたとは思えないほど生気に満ちているから、余計に彼の不在を認められなくなる(出るのはためいきばかりだ)。彼とはほぼ同世代ゆえ、ロック/ソウル/AOR/クロスオーヴァー/プログレ/ブルース/フュージョン/ディスコ/レゲエ/ボサノヴァ/ニューミュージック/歌謡曲......といった多種多様なジャンルの名作達に分け隔てなく接することが出来た世代ゆえの幅広い音楽性みたいなものに、とても共感しやすかった。なんていうか、ジャンル問わず「いいものはいい」という音楽へのスタンスと柔軟性みたいな部分が。特に彼の奏でるギター・カッティングは決してキレイでオシャレなテイストだけじゃなく、常にロック的鋭さと力強さを兼ね備えていたし、あらゆるジャンルの“カッコよさ”“気持ち良さ”を宮内和之というフィルターを通した強烈なグルーヴで常に表現してきたと思う(この辺りのセンス/感覚が同じく大好きなCharと重なる)。最初と真ん中と最後に「SPEAK LOW」という名の3通りのInterludeを配した最後のアルバム『SPEAK LOW』。音楽に目覚め深くのめり込んでいく課程で、好きなアルバムをアナログLPで堪能してきた世代には、丁度A面とB面が存在しているかのようなメリハリを与えてくれる。個人的には「LIFE - Standin' on this world」のようにシャープなカッティングで曲をグイグイ引っ張っていくクール&スピーディーな16beatナンバー「BLUE MOON」、DISCO SOUNDは踊る以上に演奏する方が気持ちイイんだ!とでも言っているかのような最高のダンスチューン「EYES OF YOUR MIND」、ヴォーカル曲のラストとして真由美嬢が緩やかにしっとりと歌う佳作「SONG BIRD (Flyin')」の3曲が特に染みる(特に「BLUE MOON」と「EYES OF YOUR MIND」で聴ける間奏の熱いGt.ソロには、宮内流Rockフィーリング炸裂)。病に蝕まれていく体で、いったいどんな想いでアルバムを制作していたのか。作り終えた時、何を考えていたのか。いずれにしても、全身全霊を込めて、真摯に取り組んだ作品であることは間違いない。改めて東京が生んだ素晴らしきサウンドクリエイターの早過ぎる逝去が本当に惜しい。かつて「PEOPLE, RIDE ON」の歌詞に込めた通り、彼の生みだした数々の“歌”が永く遺ってほしい。合掌。

Guitar Lab. : 宮内和之インタビュー

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