好曲[duet]

2009.05.03

好曲[duet]☆「500マイル」 玲葉奈 duet with 忌野清志郎

自分が高校2年生の時に英語の授業を担当していたのは、いつもジャージ姿で面白さと怖さが共に際立つ異色の男性教諭だった。当時武蔵野地区に新設された都立高校で個性的な授業を展開していた彼は機嫌がいい場合、よくこう自慢したものだ:「自分の都立日野高校時代の同級生には有名人が2人いて、ひとりはRCサクセションの忌野清志郎。もうひとりは百恵ちゃんの旦那さんになった俳優の三浦友和。どう? すごいでしょ?」......その後は教育庁勤務を経て今や某校で校長を務めてらっしゃるというあの先生は、誇らしき同級生の訃報をどう受け止めているのだろうか。昨晩思い出してから気になって仕方がない。

清志郎さんの存在を明確に意識したのは、80年代初頭の野外イベントがTVで放送されたときのこと。個性の強いメンバーと共に「よぉこそ〜♪」と叫び、客席と「雨上がりの夜空に」を大合唱するRCサクセションのフロントマンは、強烈なインパクトと共にお茶の間へと姿を現した。派手なメイクと衣装で過激に歌うステージ上の清志郎さんは、しかしトーク番組などではすごく自然体というか、もの静かで抑制が効いていてシャイな物腰が印象的だった。しかも、常時はぐらかすような会話の中で平和に対する信念を語る時は一本筋の通った強さを示していたし、それはソロ活動における歌詞/メッセージにも日を追うごとに色濃く反映されていったように思う。愛と自由と平和、そんな普遍的なテーマを照れることなくストレートに歌うために、あのメイクは必要だったんだろうな。闘病生活にいまピリオドをうった彼自身の作品を残念ながら所有していない自分は、決して彼の大ファンではなかったし、でも彼の生き様や発信するメッセージにはエールを送りたいとよく思ってた。だから今夜は、自分のiTunesライブラリで唯一彼の声が聴ける、女性シンガー玲葉奈のアルバム『Sun Road』('03)収録・忌野清志郎プロデュース曲500マイルに改めて耳を傾ける。ピーターポール&マリー(PPM)の楽曲に清志郎さんが自ら日本語詞をつけて91年にスペシャルユニット“HIS”(細野晴臣・忌野清志郎&坂本冬美)で取り上げた秀逸なカバー曲を、玲葉奈の歌&ブルースハープと清志郎さんのアコギ&ハーモニーを軸に仕上げたこのテイクは、いつ聴いても胸に染みる名作として語り継がれる資格がある。あまりに歌詞がはまり過ぎて、今はいつにも増して強烈に染みる。残念ながら我々は“見知らぬ街へと出ていく”彼をホームで見送ることは出来なかったけど、おそらく大切な家族に見守られて力強く旅立てたのではないだろうか。先に旅立った筑紫哲也さんあたりとどこかで待ち合わせてるかもしれないな。合掌。

HISでの演奏が映像で残ってるとは。彼が遺した日本語詞の響くこと.......。


| | コメント (3) | トラックバック (0)
|

2008.12.02

好曲[duet]☆「I Can't Wait」佐藤博 duet with ウェンディー・マシューズ

日本のミュージックシーンが誇る一流ミュージシャン/プロデューサー佐藤博さんの存在を知ったのは、リリカルなピアノを披露していた一連の山下達郎作品に出逢った中学生時代(懐)。とはいっても、ご本人のアルバムが存在することに気づいたのはさらに後のことで、角松敏生リミックスによる「Sweet Inspiration -Extended Power Club Mix-」を収めた傑作『FUTURE FILE』('87)を知った大学時代のこと。そこから過去作品やその後の新作を通じて(新作リリース時にはTV出演もしてたし、当時の佐藤さんのライヴをキーボードでサポートしてたのは今や売れっ子クリエイエター/アレンジャーの菅野よう子さんだったけ!)ピアニストとして一流なあけではない氏の卓越した打ち込みセンス&プロデュース力を認識していった記憶がある(角松プロデュースの中山“ミポリン”美穂「Catch Me」収録アルバム『CATCH THE NITE』にカッコいい佐藤さんプロデュース曲もいくつか収められてたっけ)。近頃では、あの青山テルマの大ヒット曲「そばにいるね "feat. SoulJa」& SoulJa「ここにいるよ feat.青山テルマ」のサウンドプロデュースを手がけてたと聞いてビックリ!(角松代表作のミポリンナンバー「You're My Only Shinin'Star」を最近青山テルマ嬢がカヴァーしてたけど......佐藤さん経由でそんな流れになったのだろーか^^; 来週12/10発売のNewシングル『大っきらい でもありがと』にカップリングで収録されるようなので間もなくiTunes Storeで配信も?)。で、未入手のものをHMV onlineのセールに乗じてGETしようと購入したのが、2005年に佐藤さん自らのデジタル・リマスタリングで蘇った名盤『AWAKENING』('82)。TOTOが『TOTO IV』('82)収録の「Africa」で使用していたように、佐藤さんも当時登場したリン・ドラム(!)の可能性に触発されたそうで、リズムを全編打ち込みで制作するきっかけになったとか。そんな制作環境から生まれたこのアルバム(達郎さんも“ギタリストとして”2曲に参加☆)確かにリン・ドラム特有のサウンドが今となってはほのぼの響くものの、とても1982年当時の作品とは思えない見事な日本製コンテンポラリーミュージックの世界が構築されてて素晴らしい。個人的には、デュエットやコーラスで参加しているウェンディ・マシューズ嬢とのデュエットナンバーが特にお気に入り(リン・デイヴィスとのデュエット「Together」を収録したアルバム『FUTURE FILE』がさらに愛聴盤ではあるけれど♪)。


| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

2008.07.02

好曲[duet]☆「君住む街へ」佐藤竹善 & 根本 要

これはもう、日本が誇る男性シンガー2人のデュエットという事で、いつかGETしようと思っていたものの、アルバム丸ごと買うのは躊躇していたため@@(竹善さんのカヴァー作品集『CORNERSTONES』シリーズはやっぱり第1作目が最高傑作にしてお気に入り♪)今回ひらめいてiTunes Storeでめでたくダウンロード成功。この曲は勿論、OFF COURSE晩年に作詞・作曲:小田和正で発表された曲......ということなんだけど「鈴木康博不在のOFF COURSEはオフコースに非ず」と思ってしまうがゆえに、当時の楽曲もアルバムもまるでわからず、小田和正/清水仁/松尾一彦の3人が交互にVocalを務めているというこの曲のオリジナルテイクは聴いた事すらない(いっそDrumsの大間ジローさんも歌っちゃえばヨカッタのに)。小田さん自身によるリメイク版を聴いてイイ曲だという事は重々承知(2〜5人時代の曲のリメイクは原曲超えられないだろうけど後期の曲はアリなのかも......後期の原曲よく知らないけど^^;)。今回入手した、スターダスト・レビューのフロントマンである要さんと竹善さんによるカヴァーテイク、実に良質な音楽作品として多くの人に聴いていただきたいところ。欲を言えば、要さん自身がギターソロも弾いて入れちゃえばよかったのに(音楽の楽しさに満ちた彼の歌もギターもホントに大好きなので☆)。

###########################################

2008年・春に実施されたCoke+iTunesの無料ダウンロード権は結局8曲分GET☆していたものの、5月までに1曲分しか使用していなかったので(新しめの楽曲で「欲しい!」と思わせる曲がいっこーに出てこなかった@@)6/30の有効期限を目前に入手し損ねていた楽曲/アーティストの記憶を辿りながら色々検索しまくって6月下旬一気にダウンロード大会開催♪ めでたく期限内に良き曲達を我がライブラリーに加えることに成功した。せっかくなので、戦利品をココに記しておくことに。



| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

2006.12.02

好曲[duet]☆「Smile」角松敏生 with 千秋(from しゃかり)

 勤労感謝の日=11月23日(木)の午後、デビュー25周年記念オリジナル・アルバム『Prayer』リリースに伴う角松敏生の全国ツアー <TOSHIKI KADOMATSU Performance 2006 "Player's Prayer"> 横浜公演を観に、愛車ルーテシアでひとり横浜へ向かった。

061123a061123b061123c061123d4年間横浜の大学に通っていたせいか、クルマで横浜へ向かう時はいつも懐かしい気分にさせられる。愛する第三京浜(^^)を走り終えると、首都高へは入らず三ツ沢で下り、横浜駅を横目に関内へ抜けて現地を目指す(このコースが好きなので)。横浜駅付近を通過する頃には、早くもランドマークタワーが正面に登場。果たしてこの先クルマはスムーズに進んでいけるだろうか.............世間が休日ということで相当な混雑を覚悟していたところ、あいにく下り坂の天候だったゆえ、有数の観光地であるにもかかわらず意外にも渋滞など皆無。軽く拍子抜けしつつもラッキー☆とばかり、山下公園駐車場へルーテシアを滑り込ませた。

061123e061123f061123g061123hいったい、最後に山下公園を訪れたのはいつのことだろう? まるで記憶にないほど久しぶりだったので、ホール開場前ということもあり、すっかり暗くなった山下公園に足を踏み入れてみた。すると空からは冷たい雨が落ち始め、強風も吹いてきた。そんな天候と、翌日が平日ということもあり、17:00過ぎにして既に公園内はガラガラ。目の前の氷川丸は、時節柄クリスマスのイルミネーションを纏い、かなり華やかな状態。そういえば山下公園内でカメラを手にしたのは生まれて初めてかもしれない。雨脚が強まるなか先へ進んでいくと、すっかりキレイになった大桟橋周辺や、みなとみらい地区のキラビヤカな建物たちが視界に飛び込んでくる。今はこんな景観がこの公園の魅力になっているのかもしれない(特に日没後はネ)。ちょこちょこスナップに収めつつも雨がどんどん本格的に降ってきて、暴風吹き荒れだしたので、公園内散歩は早々に打ち切り、18:00開演に合わせて既に多くの人でにぎわう神奈川県民ホールへ逃げ込む。外の寒さとは反対に、中は既に熱気十分。入場してすぐCD即売スペースを覗き、今回のアルバムに参加しツアーでもコーラスをつとめる素晴らしいヴォーカリスト千秋嬢の所属ユニット“しゃかり”が発表した最新アルバム『ゆるり』を入手。ロビーでは今回の角松ツアーの高い音楽性に賛同してスポンサーについたTDKの販促プロモーション用映像をモニターで流しており、大勢の人が見入っていた。自分はカセットテープもビデオテープもTDK派だったので、非常に喜ばしい♪ CD-RもDVD-RもTDK使わねばネ。深夜e+で完売前に衝動的に入手した今回のチケットは、3階席。ホール脇の階段を登り座席を探すと、前も左も通路という好ポジション☆ ましてや丁度良いサイズのホールゆえ、3階席でも十分ステージがよく見える。学生時代から何度か訪れているが、中野サンプラザなどと並んで今もなお好きなホールの1つだと再認識した。さぁ、いよいよ開演間近。お目当ての一番手は勿論先日書いた通り“日本が誇る最高のレコーディング・ギタリスト”今剛大先生のライヴ・パフォーマンス。そして、友成好宏/小林信吾/森俊之という超一流キーボーディスト3名の夢の共演、角松をして「ホーンセクション入れるより贅沢」と言わしめた田中倫明&大儀見元の極上ツイン・パーカッション、安定感抜群な江口信夫+松原秀樹のヴェテラン・リズム隊。なんという豪華絢爛な演奏陣だろーか! いかなる打込みトラックを用いても、これだけの一流ミュージシャンの生演奏が創りだすグルーヴには太刀打ちできないデショ☆(敬称略御容赦っ) さらに今回は前述の千秋嬢と、同じく沖縄ミュージックシーンで活躍中の凡子(なみこ)嬢のツイン・コーラスが実現。もちろん、この布陣を従えて唄う角松のパフォーマンスが楽しみで仕方がない。かくしてアルバム同様「UGAN」が流れる中、メンバー登場。

061123iLutecia_061123aLutecia_061123bLutecia_061123cいま日本で考えられる最高の演奏と歌で満たされたライヴは、二度のアンコールを含めて正味3時間!におよび、土砂降りのなかホールの外へ出たときには21時半になろうとしていた。まだこのツアーを観ていない方のために細かい描写は控えるものの、今剛大先生のギタープレイは、艶やかに唄うソロはもちろんのこと、バッキングのアルペジオやカッティング、ミュート気味のシングルノートまで気絶するほど素晴らしかった。スタジオ・クオリティそのままに、よりエモーショナルにというか、曲に躍動感を与えるようなフレーズ連発。やはり日本で一番好きなギタリストだと再認識。中盤のハイライトとなった角松&千秋によるデュエットナンバー「Smile」(映画『ミラクルバナナ』主題歌)のアルペジオだけでも鳥肌立ちまくり。スゴイなぁ、あの人は。彼の真後ろにそびえる2つのエフェクトラックは、みなとみらいの高層ビル群よろしくステージ暗転時の存在感十分。あの中を通って外に出てくる音が我々を虜にするわけだ。うーん。そしてもうひとり、スガシカオBANDのバンマスとして今や超売れっ子な森俊之氏のハモンド・オルガン&フェンダー・ローズによるプレイも間違いなく今ツアーのハイライト。ニール・ラーセン大好きな自分としては、このテイストが超お気に入り。また角松のアルバム&ツアーに参加お願いしたい。彼を活かす友成&小林両氏のコンビネーションも含め、この鍵盤トリオは凄過ぎ。角松に大感謝。とにかく、このツアーはいよいよ終盤に突入し、残すは12/6・愛知厚生年金会館、12/7・大阪厚生年金会館、12/9・福岡市民会館、12/14-15-16・中野サンプラザホールのみ(スティーヴ・ガッドがゲスト参加する中野公演の一部はまだチケットあるかも?!)。本当にイイ生演奏を観たい方はゼヒお見逃しなく♪

[1] UGAM(PA)〜Movin' [2] 恋の落とし穴 [3] You made it
[4] Still know nothing at all [5] アイシテル [6] かなし花
[7] Always be with you(feat. 千秋&凡子) [8] Smile

<Tripod>
[9] interlude〜Rain Man [10] Girl In The Box [11] IZUMO

<弾き語り>12.YOKOHAMA Twilight Time

[13] 日照雨 [14] リカー [15] 痴漢電車 [16] How is it?
[17] Mannequin [18] Prayer

<Encore 1>
[19] 浜辺の歌 [20] Take You To The Sky High [21] 月のように星のように
<Encore 2>
[22] 黙想

Photo : Canon PowerShot A710IS

| | コメント (3) | トラックバック (1)
|