好曲[keyboards]

2008.09.23

好曲[organ]☆「Benny」David Sanborn feat. RIcky Peterson

昨晩からNHK-BSハイビジョンで『東京JAZZ 2008』(8.29-8.31@東京国際フォーラム ホールA)の放送が始まり、久々に最も好きなAlto Saxophone Player デヴィッド・サンボーンの奏でるアルト・サックスの音色と元気そうな姿に遭遇。今夏の来日メンバーは、デヴィッド・サンボーン(sax)、リッキー・ピーターソン(key)、ジェームズ・ジーナス(b)、ニッキー・モロキ(g)、ジーン・レイク(ds)というラインナップ。ギターの人だけまったく知らないものの、あとはサンボーンBANDや他のグループでの演奏で十分知名度のある実力派揃いだったため、割と安心して聴くことが出来た(ジェームス・ジナスのプレイは再結成時のブレッカー・ブラザースで観て以来だったかも♪)。近年ジャズ色の濃い作品が続くサンボーンゆえ、すっかり彼のCD購入から遠ざかってしまった身には、最新作『HERE & GONE』('08)がBLUES/R&B系Jazz作だったことから(観覧予定はなかったものの)今回のステージにやや期待感があったのも事実。東京JAZZ 2008 公式サイトで8/29(金)セットリスト確認したら[1]FULL HOUSE[2]BROTHER RAY[3]SMILE[4]MAPUTO[5]TIN TIN DEO[6]BENNY[7]SOUL SERENADEという新旧ファンが楽しめる構成......うーん、身動きできない金曜じゃなかったら行けばよかったかも@@ 「マプート」は8/31(日)のFOURPLAYとのJAMでも演ったらしく『DOUBLE VISION』('86)収録のオリジナルテイクと同様ボブ・ジェームスとの競演実現したとか(おぉ!)。サンボーン単独公演ではボブ乱入なかったのかな。「スマイル」は『CLOSER』('04)収録の渋〜い「Smile」だったのか『STRAIGHT TO THE HEART』('84)収録の自分が最も愛聴する「Smile」だったのかが超気になる(後者だったら益々行くべきだったかも......orz)。それはさておき、今回のバンドのキーマンはやはりリッキー・ピーターソン。いまやマーカスも故ハイラムもいないけど、サンボーンの今の音楽的志向を考えれば、リッキーのメリハリあるハモンドオルガンこそ新旧ナンバーをつなぐ最も重要なパート。事実昨晩TVでオンエアされた[1][6][7]でサンボーンと並んで見事な存在感発揮♪ こーゆー人がバックにいたら安心だろうな(リッキーのもう1つの武器=美声を披露する曲はなかったようなので惜しい^^;)。特に「やっぱ名曲!」と再認識しながら聴き入ってしまったのがマーカス・ミラーのペンによるハチロク系の傑作バラード「Benny」☆☆☆ 『STRAIGHT.....』と並んで自分が最も好きなアルバム『UPFRONT』('92)に収録されて以来、ステージでもほぼ必ず吹き続けているみたいだから、サンボーンもかなり気に入ってるハズ。昨晩のTV同様、アルバムでもリッキーのハモンドB3が抑揚タップリに曲の展開をリードする中で、泣きのフレーズ連発するサンボーンは聴いてる我々以上に相当気持ちイイと推測できる。いつ聴いても名演なんだから。東京での演奏、天国のハイラムにも届いただろうか(合掌)。


Gt.でもB.でもいいから、久々にお遊びインストBANDでも組んで演奏したい気分♪

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2008.09.12

好曲[female vocal]☆「Love Song」Sara Bareilles

中学・高校・大学時代、音楽番組に力を入れていたTVK:テレビ神奈川は自分にとって重要な情報収集源的プログラムが多く、かなりの頻度で視聴していた。マイキーの姉=シャーリー富岡さんを軸にした月曜夜の『ファンキートマト(通称“ファントマ”)』に始まり当時は貴重だった邦楽PV放送番組『ミュートマ』やその洋楽版『ミュートマWORLD』、木曜夜の『LIVE TOMATO』、試験休みや春・夏・冬休みが待ち遠しかった昼の帯番組『おしゃべりトマト(“おしゃトマ”)』(後半14時代にタップリPV集中放送。原良枝/ヤリタケイコ両アナは我がアイドルだったなぁ♪)など一連のTOMATOシリーズと、金曜深夜の“less talk, more music”な極上PVプログラム『SONY MUSIC TV』(WINGERの超カッコいい来日公演とかも放送したっけ!)、そして中村“ゴメン”真理さんのDJでテンポよく最新米国チャートを紹介する『Billboard Top 40』。テレ朝系列のMTV放送やCATV普及の遥か以前ながら、なんという充実ぶり。東京生まれの音楽小僧にとってはUHFアンテナが生命線だった。

で、その中で今もなおTVKで放送中なのが真理さんDJの『ビルボードTOP40』(毎週水曜日22:00〜22:55 on air)。80〜90年代に比べると英国系やその他の音楽圏の情報が入手しやすくなったせいか、米国最新チャートとはやや趣を異にする近年の日本国内洋楽チャートだけど、それだけにアメリカ全土の傾向をダイレクトに伝えるこのチャートの面白さは増してるように思う。加えて、真理さんが放送中に挟む音楽最新情報というか小ネタも健在。アーティストの私生活からゴシップまで交えつつ、チャート紹介の合間に絶妙なアクセントを加える形式はもはや不変。それでいてMTVやSPACE SHOWER TVで時折見かける素人同然の内輪ノリな司会(呆)とは一線を画した正統派“音楽DJ”たる見事な番組進行は、各放送局とも見習うべし。民放地上波が軒並み劣悪なバラエティを垂れ流していることもあって、該当時刻に食事等でTVの前にいる場合は、迷わずTVKを選択することにしている。

さて、今年前半番組を観るたびにやたらと耳にしていたのがサラ・バレリス Sara Bareillesという女性シンガーによるこの「Love Song」という曲(邦題は「こんなハズじゃなかったラヴ・ソング」だって^^;)。エルトン・ジョン〜ベン・フォールズ辺りの系譜が好きな人に確実にひっかりそうなピアノ主体のBANDサウンドに乗る彼女の声は、すごくストレートで力強くて、でもなんだか可憐なカンジ。存在感十分。案の定、Sony Musicの公式サイトによればベン・フォールズやマルーン5、MIKAのオープニングアクト務めてるらしい(音的に相性バッチリでしょ)。この曲を含む自身2枚目アルバム『LITTLE VOICE(リトル・ヴォイス)』('07)は米国で昨年7月に、日本でも昨年11月に発売されていて、米国では実に半年以上もチャート入り続いくほどのロングセラーに。まー、なによりこの「Love Song」のインパクトでしょ。iTunesから火がついたというヒット裏話もわかる。気にはしていたものの買いそびれてたので、先日HMVで輸入盤3枚購入割引キャンペーン利用時に......アルバムもいいんだけど@@あえてEU輸入盤シングルCDにてめでたくGETした次第。そしたら、カップリングで収録されていたSara自身によるピノ弾き語りLiveテイクと思われる「River」がまた良くって大感激☆(実はJoni Mitchell作品のカヴァー♪ この曲はJames TaylorとかSarah McLachlanとかAllison Croweとか沢山の人がいい味だしてカヴァーしてる模様......勉強になった〜〜〜)アルバム未収録だし、EU盤シングル購入は正解だったかも(AmazonではこのカップリングCDシングルは扱ってないみたい@@ HMVにはそのEU盤やさらに内容お得な豪州盤シングルが♪)。こういう良質のシンガーが息長く活動していける音楽界でありますように。

ちなみにそのサラ嬢は、マーク・ブルサード Marc BroussardとのLiveでマイケル・マクドナルド作のケニー・ロギンズ大ヒットナンバー「Heart to Heart」なんかも披露していた模様。趣味イイじゃん!


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2008.07.02

好曲[keyboards]☆「カラフル」柴田淳

もう1曲、しばじゅんGET。5thアルバム発売から約半年後にリリースされたこのシングル「カラフル」('07)は、彼女にしてはかなり軽快な部類のテンポによるアレンジが施されたナンバーで、イントロから歌のバックでコロコロと独特の音色で奏でられるローズ系エレピのフレーズが発売前から耳にピンと来ていた。ちょっとストリングスのアレンジが煩雑なようにも思えるけど、エレピ&ベースラインが超気持ちイイから許してしまおう♪ 全体に大変雰囲気良好なポップス作品に仕上がっているため、アルバム収録時にでも購入考えようと機会うかがってたものの......これまた先日発売された最新アルバム『親愛なる君へ』('08)が好内容ながら全体的にやや内省的な仕上がりだったため、iTunes Storeでの楽曲単独購入に至った次第。この曲もサビのメロとコード進行の組み合わせが結構ツボにハマったかも。ただ、なんとなくだけど移籍後に突き進めてきた路線が、ややもするとVictor女性ポップス王道に近づきすぎてる感もあって、たとえて言うなら障子久美(♪あの頃のよ〜に〜......懐かしい!)的なポジションに向かいつつあるよーな。築き上げてきた“しばじゅん”ブランドの良さは積極的に残した方が得策かと(今回のアルバムのシンプルな楽器構成はそれを意識してるのかもネ)。音楽制作はかくも難しきものナリ〜。

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2008年・春に実施されたCoke+iTunesの無料ダウンロード権は結局8曲分GET☆していたものの、5月までに1曲分しか使用していなかったので(新しめの楽曲で「欲しい!」と思わせる曲がいっこーに出てこなかった@@)6/30の有効期限を目前に入手し損ねていた楽曲/アーティストの記憶を辿りながら色々検索しまくって6月下旬一気にダウンロード大会開催♪ めでたく期限内に良き曲達を我がライブラリーに加えることに成功した。せっかくなので、戦利品をココに記しておくことに。


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好曲[female vocal]☆「HIROMI」柴田淳

自分にとって、初・しばじゅん音源。彼女が2001年10月のデビュー以来前レコード会社Dreamusicに所属していた頃から、森山良子・平原綾香といった同レーベル所属アーティストのカラーとも相まって、独自の存在感を放ってる女性シンガーさんだなぁと思っていたものの、いつも試聴機止まり。2006年に現所属のVictor Entertainmentに移籍してからは、より王道コンテンポラリーミュージックを展開している印象で、若干リスナーの層も変化してきてるかもしれない。で、移籍第3弾シングルとして去年の元旦に発表されたミディアム・バラードがこの「HIROMI」('07)。なんてゆーか、コード感やベースラインの進行から受けるイメージが、'70年代にSTUFFとかチャック・マンジョーネとかが流行ってたクロスオーヴァー全盛期の音楽とリンクするんだな、自分の中で。リリカルなアコースティック・ピアノを生かした王道アレンジも完全にストライクだったため、シングルもしくは後に収録された移籍第1弾アルバム『月夜の雨』('07)の購入も考えたんだけど、他の楽曲が今いち好みではなかったので見送ったままだった。そこで今回、iTunes Storeでダウンロードする楽曲候補を思い出してるうちに見事ヒットしたので☆よーやく自身のライブラリに初の柴田淳作品追加成功。聴けば聴くほど味が出る感じの佳作。

#ちなみに“しばた・じゅん”って耳にすると、彼女の他にもうひとり思い起こすのが......まだTVドラマ結構観てた頃に完璧ハマった堤幸彦監督の出世作であるTBS『ケイゾク』の主人公、警視庁捜査一課二係配属の新人女性警部補・柴田純。中谷美紀が先輩刑事役の渡部篤郎と魅せる怪演が最高に面白かった。ゴリさんこと竜雷太さんや泉谷しげるetc.脇役も豪華だったし、野口五郎が終盤で演じたキレっぷりはマジ凄かった〜〜〜。ちょっと今のアブナイ社会を先取りしたよーなストーリーだったかも(「朝倉〜〜〜〜!」......怖)。あっ、中谷美紀自ら歌った主題歌「クロニック・ラヴ」('99)は、プロデューサー坂本龍一教授のアルバム『未来派野郎』収録曲「Ballet Me[']canique(バレエ・メカニック)」のリメイク版だったけど、あれもヨカッタね。

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2008年・春に実施されたCoke+iTunesの無料ダウンロード権は結局8曲分GET☆していたものの、5月までに1曲分しか使用していなかったので(新しめの楽曲で「欲しい!」と思わせる曲がいっこーに出てこなかった@@)6/30の有効期限を目前に入手し損ねていた楽曲/アーティストの記憶を辿りながら色々検索しまくって6月下旬一気にダウンロード大会開催♪ めでたく期限内に良き曲達を我がライブラリーに加えることに成功した。せっかくなので、戦利品をココに記しておくことに。



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2008.05.01

好曲[keyboards]☆「A Latchkey」Jun Sato

080501a080501b先週末の日曜日、カタロニア・サーキットで開催された2008年F1スペインGP決勝22周目の衝撃的な映像は、自ずと14年前のGWに焼き付いた記憶を呼び覚ますほどの恐ろしい光景だった。ヘイキ・コバライネン選手の駆るマクラーレン・メルセデスMP4-23は左フロントタイヤが何かを踏んだせいかバーストしてホイールの破損を誘発、ドライバーのコントロールがまったく効かないまま真っすぐコーナーを逸脱してタイヤバリアに深く食い込んでしまった。ブルーシートのかけられた事故現場で行なわれる救助作業が長時間に渡る中、今回のレーススチュワードは赤旗中断ではなくセーフティーカー先導による隊列走行継続を選択。現場からの第一報告で前向きな見通しが当初からあったのだろうか。やがて.......ストレッチャーに乗せられながらも観客に向かって親指でOKサインを示してみせたコバライネンの姿を映像が捉えた時、思わず現場の全レース関係者と世界中の視聴者が胸を撫で下ろしたハズだ。と同時に、モノコックまで激しく損傷した無惨なMP4-23の姿からは事故の大きさを改めて思い知らされたのも事実。それでもドライバーが無傷で意識もハッキリしていたというのは、この14年間で推し進められてきたマシンの安全性向上が間違っていなかったということ。イモラ・サーキットで開催していたサンマリノGPは今やF1カレンダーに含まれなくとも、あの1994年のGWに相次いで起こったセナとラッツェンバーガーの不慮の事故は、決して無駄になっていないし、これからも無駄にしてはいけないのである。

日本の音楽界おける名キーボーディスト&名アレンジャーである佐藤準さんは、今井美樹への諸作etc.メロディメーカーとしても素晴らしいセンスをお持ちで、ご自身のピアノで奏でられた名曲「A Latchkey」はその旋律の美しさ、繊細なタッチ、情感豊かなアレンジがフジテレビ地上波F1中継のエンディングテーマとして使用された当時、毎戦繰り広げられた熱くドラマチックなレース展開の余韻と相まって多くの日本人に愛されたナンバー。晴れ渡る5月の青空の下でこの曲を聴きながら、今年もあの頃のレースにしばし想いをはせることにしよう。

今日は、アイルトン・セナ・ダ・シルヴァ選手がこの世を去って14年目の5月1日。合掌。

#確かセナは生前、ブラジルにおけるアウディ(&VW)の販売権を獲得していたはず。セナ財団を設立して貧しい子供達の支援に熱心だった彼が、F1引退後も財団運営に潤沢な資金を用意すべく、きちんと計画を立てていた証拠だと思う。もし......彼があの日旅立たなかったら、アウディからR8やTTのセナMODEL発売したり、ルマン24時間レースでAUDI R10 TDIのステアリングを握っていたかもしれないな(惜)。

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2008.03.05

好曲[guitar/keyboards]☆「恋の落とし穴」 角松敏生 feat. 今剛 & 森俊之

ライヴ鑑賞が数少ない娯楽の1つである自分は基本的に「1ツアー1公演主義」で、何度も同内容のモノを観に行くことは滅多にない(基本的には角松敏生氏がいつも言っている「1人でも多くの人に観てもらいたい」という想いに賛同して、チケット競争激しい場合には自分は1回観れれば十分と考えるので。一期一会に想い入れ一層深まるし)。ところが、2006年7月に発表した角松デビュー25周年記念オリジナル・アルバム『Prayer』('06)とそこに参加した国内最高峰ミュージシャンを従えた全国ツアー<TDK Presents TOSHIKI KADOMATSU Performance 2006“Player's Prayer”>および現在終盤に差し掛かっている<TDK Presents TOSHIKI KADOMATSU Performance 2007〜2008 “Player's Prayer”RETURNS>については都合4回(!)足を運ぶことになり、正直自分でも驚いている。とりもなおさず、その第一義的要因は現代において奇跡とも思える一流揃いの素晴らしき生演奏、中でも音楽に目覚めた時分から憧れてやまない永遠のギターヒーロー今剛大先生のプレイを味わえる贅沢極まりない至福の瞬間を求めての衝動に他ならない。ファンクラブには入っていないので優先予約等の恩恵を受けないため、最初は一般発売でチケット購入できた'06年11月の横浜公演@神奈川県民ホールのみにとどまると思っていたし、その夜は充分満足して帰路に就いた記憶がある。ところが、その暮れの東京公演3DAYS@中野サンプラザに前述の最新作『Prayer』収録曲の半数でドラムを叩いたスティーヴ・ガッド氏が加わると知り、心中穏やかでなくなる。当初東京公演はファンクラブ応募のみで完売と思われ、諦めるしかないと思っていた矢先、(東京公演およびツアーの)最終日12月16日公演の当日券発売を目にし、気がついたときには中野へ向かっていた。この自分でも驚くべき行動力のお陰で後悔せずに済んだのは、先日DVD/Blue-Rayで発売されたこの日のライヴ収録映像作品『TOSHIKI KADOMATSU Performance 2006 “Player’s Prayer” SPECIAL 2006.12.16 NAKANO SUNPLAZA』('08)を観れば明白。来日後のリハ+初日/2日目を経て完全にフィットしたガッド&江口さんのツイン・ドラムとツイン・パーカッションによるグルーヴ感は歌モノの域を超えたクオリティに達していたのだから。あの一流のミュージシャン達が、まるで高校時代に初めてバンドを組んだときのように楽しそうにお互い顔を見合わせながら演奏していた音が聴けた喜びをいま映像で再確認できるのは、いち音楽ファンとしてもう「幸せ」としか言いようがない☆ 音楽ってイイな。

年が明けて2007年、角松はこの“モノよりヒトにお金をかけた”と自負するに値するツアーを“RETURNS”として続行を決意するも、個々が人気ミュージシャン/プロデューサー揃いゆえ全員揃うのはほとんど奇跡という状態@@ そこで氏は、揃うメンバー(楽器)構成によって異なるセットメニューを再構築しながらの全国公演を展開。鍵盤トリオ(+Gt.)だったり、鍵盤+Gt.や鍵盤+B.の小編成だったり、ドラムレスだったり......でも、これを行なえるだけの個々のクオリティの高さがこのツアーに新しい魅力を加え、異なる楽器編成で奏でられる楽曲には新たな発見と感動がもたらされた。おそらく、苦労した角松自身が大きな収穫を得たのではないだろうか。そんな“RETURNS”ツアーが2007年暮れに東京・中野サンプラザへ1年振りに戻ってきたので、その熟成ぶりを堪能したくて、三たび足を運んでみた。ガッドを除くフルメンバーが揃ったその東京2日目は、なるほど曲中の演奏でも各自のインタープレイが増すなど、間違いなく熟成進んだ印象で高品質な音楽をじっくり味わえたものの、一方で安心しきってゆったり観ちゃったというカンジも。ほぼ同じセットリストでツアー3回目の観覧というのは、そんな予定調和を優雅に堪能するのが基本?(あまりに完璧過ぎて......嗚呼、なんと贅沢な悩み!^^;) そんな中、身を乗りだしてグイグイ引き込まれてしまったのが中盤のセクション。「全国を回ってきた様々な派生形態(!)の素晴らしさをゼヒ」と披露された楽曲達はフルメンバーでの演奏にはない選曲&アレンジばかりで、初めてそのメンバー/楽器編成での演奏を耳にするという刺激と発見に満ちていたためだ。さすが、名プロデューサー角松敏生☆☆☆というカンジで、実に見事な仕掛け。まんまと術中にハマり?「派生形態でのライヴを観ておけばヨカッタ@@」と深く後悔していたら......年が明けて'08年3月頭の横浜公演@横浜BLITZのe+プレオーダー案内が飛び込んで来たため、すかさず反応してしまった次第♪ 幸運にも、自身4度目(!)の本ツアー観覧が決まった瞬間だった。

A3sb_080302j長過ぎる前置きを経て?!足を運んだ先日3月2日(日)の横浜BLITZ公演は2日目にあたり、前日はなんとリハなしで臨んだとのこと。それでも無事に乗り切ってしまうほどの強者が揃ったこのセッションは通称“T's Gang”と呼ばれていた形態で、この日が見納め。「打ち上げで一番目立っていた人達」を集めたという顔ぶれは、江口信夫(Ds)・松原秀樹(B)・今剛(Gt)・森俊之(Kb)・チアキ(Cho)・凡子(Cho)という、文句ナシの布陣。そしてこの日の自分の観覧テーマ&ターゲットはズバリ「解き放たれた今剛&森俊之」! ゴージャス極まりない『Prayer』ツアーはツイン・パーカッション(ガッド参加時にはツイン・ドラムも!)の最強リズム隊と共に、小林信吾(Kb)・友成好宏(Kb)・森俊之(Kb)という凄腕キーボーディスト3名の同時共演が看板(もちろん今剛大先生のギターは別格として☆)。ただ、和音楽器が増える程、あらゆる局面でコードのトップノートを揃えたり、音やリズムのシンコペーションがぶつからないよーな気遣いが求められるのも事実。超一流の皆さんゆえ、それでも充分完璧で自由なプレイをなさっているとはいえ、よりフリーなスペースを与えられれば、間違いなくさらなる引出しが開かれると期待したくなる。そこでこのT's Gang横浜公演なのである。キーボードは角松公演で長らく常連だった友成・小林両名ではなく、スガシカオetc.のプロデュースで今どきのシーンを活性化させている森俊之氏のみとなり、彼のハモンド・オルガンやエレピが縦横無尽に活躍する絶好のチャンス。そして、鍵盤が1名になったことで、これまた広大なスペースを与えられる今剛大先生に暴れて頂く申し分ない環境。本ツアー4回目の観覧にして、いまだこんなにワクワクしつつ開演を待てる自分はホントに幸せモノである。果たして、18時を少々回ったところから披露されたのは......期待に違わぬ興奮と感動山盛りの濃縮3時間コース☆ 記憶を辿りながらセットリストを:

01. UGAM (SE)
02. Movin'
03. You Made It
→ いつものオープニング01からなだれ込んだ02。森さんがシンセベースに専念するAメロやGt.ソロ部分は、余裕の生まれた音の空間でやはり今さんがいつもより自由に弾いている印象♪ バッキングはよりフィーリング重視で、ギターソロもいつも以上にアグレッヴなフレージングという感じで、コード楽器不在ながら音の厚みが足りないとは微塵も感じさせず(おぉ〜)いきなり釘付け。余韻醒めやらぬまま03へ。Steely Dan的エッセンス満載のこの曲では、やはり森さんの指先がピアノの上を心地好さそうに泳ぐ。軽やかで洒落たタッチ、実にお見事。そしてこの曲をライヴで一層艶やかにしているのはそれぞれ「ラウンジ千秋」「スナックなみこ」のママと紹介された“沖婦連”ことチアキ&凡子の沖縄出身女性コーラス陣。Album versionよりも格段にゴージャスかつエモーショナルなコーラスパートはライヴ序盤を華やかに演出する重要な存在。管楽器のパートをいつもなら巨匠鍵盤陣が難なく再現しているんだけど、この日はスパっとカット。それでも物足りなさを一向に感じさせないのは、このコーラス隊の存在感と、各自4リズム仕様にサラリとアジャストしてしまう強力演奏陣のプレイのお陰。角松言うところの「ヒトにお金かけてます」に心から感謝。こういうものを享受できるからこそ観に行きたくなるんだな、音楽ファンたるもの☆

04. アイシテル
05. Still Know nothing at all
06. 時計
→『Prayer』収録曲でも味わい深いスローナンバーを04〜05と続けて演奏。04での角松自身のガットギターSoloが結構好きだったりする。ご本人が実に気持ち良さそうで♪ そして05。6/8拍子楽曲フェチの自分がアルバムの中でも超お気に入りのこの曲では、森さんのハモンドが映える。彼の繊細かつ“熱い”演奏が曲をただのバラードで終わらせないってカンジ。感動モノである。加えて今さんのチョーキングの艶っぽいこと。考えてみたら自分が好きになるギタリストって、必ずバッキングとチョーキングが超素晴らしい方ばっか(ブッチャーさんもまさに......涙)。そして続いたのが06。活動凍結を解いたアルバムに収録されていたのだから、実に10年前のナンバーとなってしまったこの曲、『TIME TUNNEL』('99)オリジナルテイクのリズム隊は沼澤尚(Ds)&中村キタロー(B)のアガルタ・コンビ(ちなみにPercで既に大儀観元さんが参加していた! Saxはまだ春名正治さんの頃......)。もっともその後のツアーでは江口さん&故・青木智仁さん(B)コンビだったので(故・ブッチャー浅野さんがGtで...)江口さんにとっては懐かしい想いがあるかもしれないけど、今さん・森さん・松原さんと沖婦連と共にこの曲が奏でられているのは、聴く側にとっては非常に新鮮な印象。

07. 海 (2007 PP presents version)
→活動凍結前の傑作『ALL IS VANITY』('91)の3曲目にあたるこの曲は、昨'07年夏のT's Gang東京公演etc.この派生形態ではずっと取り上げられていたナンバーだと知っていたものの、それは従来のテイクをなぞったモノだったらしい。角松が今回のツアーメンバーに楽曲プロデュースを頼んで昨年暮れに発表したリメイク集『Players Presents TOSHIKI KADOMATSU Ballad Collection』('07)の中で森さんの手により新たなテイクが世に送りだされた後ということが幸いし(!)ここ横浜BLITZでは、そのNew Versionで披露☆ やや軽やかになったリズムに乗せて、今さんと森さんが展開するソロの気持ちよさったらもう......曲の良さも再確認しつつ、近頃のお気に入りのナンバー。

08. We're Together
→「記録するに値するもの」という角松のコンセプトに賛同してツアーのスポンサーを申し出てくれたTDKのDVD/Blue-Rayメディア宣伝PV用に彼が'07年唯一書き下ろしたという『Players Presents TOSHIKI KADOMATSU Ballad Collection』('07)収録の新曲では、ついに今さんの十八番であるペダルスティール生演奏シーンをこの目で観ることが出来、いたく感激! 親がカントリー系アーティストも聴いていたせいか幼少時からこの音色には自分も馴染んでいたし、EaglesやThe Doobie Brothersの一部楽曲にも必要不可欠なこの楽器。はっぴぃえんどetc.70年代初頭の日本語ロックに傾倒していた角松もこの音・フレーズを活かそうと思って書いたとMCで。この音とその演奏風景に出逢うチャンスは現代においてなかなかないし。ちなみにイントロ〜1番Aメロまでは今さんの12弦アコギPLAYも聴けてオイシ過ぎ♪

09. Smile (duet with Chiaki)
→何度聴いても爽快なこの曲こそが『Prayer』の中核であり、それを成立させているのが、たとえようのないほど透明感が際立つチアキ(from しゃかり)嬢の歌声。心洗われるとはこのことか。それを十二分に引き出している角松メロディも美しいし、ライヴでは終盤そこに絡む凡子嬢のコーラスの存在感も光る。「WAになっておどろう」と共に、幅広い世代に長く聴き続けてほしいと思う曲。Single versionのイントロから始まるライヴの場合、ストリングスに代わってオルガンで奏でる森さんのフレーズがなんだか神々しい印象で好きなんだけど、この日は当然ピアノ主体。となればあのストリングスのフレーズは?.......なんと今さんのボリューム奏法によるギターで再現☆ これはこのT's Gang仕様のみの貴重なスペシャルアレンジということになる。歌が始まるところの「ジャラ〜ン♪」とコード鳴らす場面といい、CDのトロンボーンソロに代わるギターソロといい、今さんのギタープレイにより新しい魅力満載の「Smile」ライヴ仕様なのであった。圧巻。

10. If You...
→思えば学生時代、軽音楽部の友人からこの曲の入ったアルバム『AFTER 5 CLASH』('84)のカセットを貰ったところから、一層KADOMATSUサウンドとそれを支えるミュージシャン達にのめり込んでいったワケで、自分の中では初期角松ナンバーで外せない1曲。それを......このセッションでは軽めのグルーヴにリ・アレンジして21世紀の今に復活させている。これもT's Gangという演奏形態観に来た理由のひとつ♪

11. Dreamin' Walkin'
12. Beams
13. My Sugar
14. Mannequin
15. 恋の落とし穴
16. Startin'
→ここから怒濤のノンストップTIME。10に続いて披露された11は実に20年以上前のナンバー@@ 『ON THE CITY SHORE』('86)という自身の造語タイトルに苦笑いしながら角松がエピソードを披露。自身初の全面プロデュース作となった本作で「今さんにゼヒ」とギターSoloを依頼したのがこの曲だったとか!(帰宅してクレジットを見ながら聴けば......ねちっこいチョーキングと音色がまさに'80年代の今剛サウンド。すっかり忘れてた^^;) 今さん参加のツアーでこの曲をわざわざ取り上げていたのは、そんな理由だったのか〜☆ ちなみに昨年暮れの東京公演中盤、T's Gangとしてこの曲を演奏してくれたのが、横浜BLITZ遠征の決め手だった。エピソードを知った上で聴く今宵の今さんのギターソロは痛快極まりなかった。森さんの8分で刻むピアノも実に小気味良くて「コンテンポラリー♪」ってカンジ。続く12は本人が“自虐的パロディ”と言いながらも緻密に練り上げた80年代サウンド再構築盤『Summer 4 Rhythm』('03)冒頭のあの曲。アルバムタイトル通り、沼澤/青木(故人)/浅野(故人)/小林の凄腕4名とツアーを回って演奏した映像を昨夏のDVD-BOXで再確認して泣けたけど、今宵はメンバー総入れ替えとなる江口/松原/今/森の4リズムで再現。角松のカッティングと今さんの単音ミュートによる絶妙のギターアンサンブル、天国の浅野さんもきっと楽しく聴いてくれたハズ。13はオリジナル・アルバム初の2枚組となった『Fankacoustics』('04)Solid Side収録で、近頃は冒頭や曲間に角松/チアキ/凡子の3人で披露するダイエット・エクササイズ“カドマツ・ブート・キャンプ”なるネタが定番に(笑)。こーゆー激しいナンバーになると、森さんのハモンド・オルガンが俄然冴え渡るから楽しい。そしてこの曲は、松原さんのベースが作り出すグルーヴがヤバいぐらいカッコいい。間違いなくあのベースラインが牽引してる。14〜15は本ツアーの中核『Prayer』に戻って最高潮に。14は何と言っても終盤の今さんvs森さんによるソロ応酬。沖婦連の情熱的なコーラスをバックに延々展開されて当然場内のボルテージも上がる一方。そして、フルスペック仕様ではライヴ冒頭「Movin'」に続いて3曲目に演奏されていた15が満を持してココで☆ この曲は個人的にアルバムの中でもタイトル曲と並んで好きなナンバーTOP3に入る。コード進行やリズムに間違いなくLarsen-Feiten Bandのテイストを織り込んであるサンバテイストのこの曲で森さんはまさにニール・ラーセンを思わせる華麗でファンキーなオルガンプレイを披露し、今さんはバジー・フェイトンよろしく転調だらけのコード進行の中を縦横無尽に泳ぐようなメロディアスなギターソロと切れ味抜群のカッティングを聴かせてくれるからだ。そしてこの日の2人は、江口/松原の強力リズム隊によるラテンROCKグルーヴに支えられてアルバムの5割増し☆を軽く超えてる!と思うほどの熱い演奏を。コレいいワ、やっぱり。ライヴ序盤で演るより、このように終盤で登場した方が個人的にはシックリきた(拍手)。本編最後はシングルのみでリリースされている15。カップリングの「月のように星のように」がフルスペック仕様のライヴ時のアンコールに演奏されているほど近年の角松ナンバーで重要度を増しているけど、シャッフル系のコチラもライヴで映えるなぁと再認識。さすがはTOP10入りシングル♪ 全編に渡り今さんのギター大フィーチャーのうちにひとまず終了。2階席から絶妙な角度&距離感でじっくり味わえた本編を振り返りながらアンコールを待つ。

16. Gratitude
17. Take You To The Sky High
18. Prayer
→アンコール<1>の初っぱなは“感謝”の意味を込めてとの事で前述の企画盤「Summer 4 Rhythm」のラストに収録されていた16。ここで再び今さんがペダルスティールを披露。なるほど、この曲にもバッチリ合う。メンバーの特性などを考えた選曲からは、角松のプロデューサーとしてのこだわりが伝わってくる。お見事。久々聴いたせいか、改めてイイ曲だなぁと実感。すると、その余韻に浸るなかで定番17のイントロが! パーカッション陣不在のT's Gang仕様では、中間のPercソロ部分は江口さんのドラムソロに♪ 小編成になった分、曲ごとのGrooveを生みだすために江口さんのドラムが占める部分は本BLITZ公演全編に渡って非常に大きかった......にもかかわらず、場内は最初から最後まで感動の嵐でヒートアップしっぱなし。サスガ、ベテランの味〜☆ ちなみに入場後に飛行機折るの忘れてたので、後ろの人が飛ばしたものを拾って2機投げただけ^^; 恒例行事を終え盛り上がる場内を“パルマ”と呼ばれる手拍子で先導しながらアルバムタイトル曲18へ。角松始めメンバー数名が3つ打ちのシンプルなパターンによるパルマを自然に促す中、森さんはウラ打ち中心のパルマを先導! トーゼン自分は昨年末の中野公演同様、このウラ打ちパルマの快感に酔いしれながら最後まで歌と演奏を堪能(斜め後方の方もウラ打ちで参戦されてたので共同戦線が一層心地好かった♪)。ちなみにサビでみんなが手をかざすあの習慣だけは、どうも苦手。それに、あの部分だけパルマや手拍子が途切れてしまって、かえって曲の盛り上がりを失いかねないと思うわけで.......個人的にネ。とはいえ、非常にイイ雰囲気のままアンコール<1>終了。勿論、客席は手拍子鳴り止まず。

#そういえばMCで「初めて地上波TVで“ピンで”30分番組に取り上げてもらうことになりました!」と紹介していた通り、来る3月9日(日)22:54〜23:24 テレビ東京(TX)系列6局ネット『みゅーじん -音遊人-』に遂に角松敏生登場☆ なんでも、高い音楽性を追求するあまり現在の彼が抱える苦悩と挑戦、みたいな苦労人的作りになっているんだとか^^; しっかり視聴+録画しなくてはネ(BSジャパンでは翌週の水曜24:00〜24:30再放送かな?)。

19. 黙想 (duet with Chiaki)
→本ツアーではこれが基本的に締めの1曲になっている。通常であれば、アルバム同様に小林さんのピアノ1本をバックに角松&チアキ嬢が歌い上げるんだけど、このT's Gangでピアノを弾くのはモチロン森さん! 基本線は同じだけど、随所で微妙に異なる音使いとアクセントを聴くのが楽しい。そして、間奏のピアノソロは後半ややジャジー展開されたり若干リズム解釈で遊んだり、森さんテイストが存分に発揮されてトクした気分。いつもとはひと味違った“締め”に軽く鳥肌☆ 生演奏ならではの醍醐味であって、シーケンサーによる打込みやカラオケ使ったライヴじゃ絶対できない芸当。「ヒトにお金をかけた」LIVEはこんなにも楽しく深いのである。そんな感慨に浸りながらアンコール<2>も終了。アナウンス嬢も「本日の公演はすべて終了致しました」と繰り返し伝える中、足早に家路に就く......人は実は少数派。会場スタッフの「速やかにお帰り下さい」という案内にやや申し訳ない気分を抱きながらも、大多数の観客が熱い想いと盛大な拍手でアンコールを熱望し続ける。すると長いインターバルにあきらめも漂い始める中、会場スタッフの動きがせわしなくなり、遂に......ステージ照明が明るくなる!

20. さよならなんて絶対言わない
→「すべて終了致しました」のアナウンスが終わったらホントに終了なんだと言いながら、歌詞ファイルが最終ページまで終わってしまっている様子を見せつつ笑う角松。スタッフに指示をして別な歌詞ファイルを取り寄せ、ギター片手に「もう2月終わっちゃったけど......」と独りで歌いだしたのは凍結前最後のアルバム『あるがままに』('92)のオープニングナンバー20。ブラス+打込み+BAND演奏がないと成立しない曲のように思い込んでただけに......弾語りversionは意外なほどカッコよかった♪ 本当にもっと聴きたいという想いに応えてくれた、本当のアンコール。予定調和ではない、これこそ本来あるべき姿だよネ。出てきてくれた本人には勿論、それを許可してくれたスタッフの皆様に感謝。横浜BLITZのスタッフさんには至極迷惑な観客達だったかもしれないけど@@そこは素晴らしい音楽を披露してくれると信じて集った者達の熱意に免じてお許し頂きたく(土下座orz)。また、それに真摯に応えてくれた“音楽とオーディエンスを大切にするアーティスト=角松敏生”を決して責めないで頂きたく☆ なお、このあと場内にはアナウンス嬢による「“今度こそ本当に”すべて終了致しました」とのアナウンスが流れて、残っていた観客から拍手喝采&爆笑が♪

人数が減ってもロスになるどころか異なる聴かせ方で魅了する「引き算の美学」こそ、この日の公演に求めた悦楽であり、それは想像を遥かに上回るものだった。期待通り解き放たれた今さん&森さんの熱演に、そしてそれを支えた江口さん&松原さんの円熟リズム隊と華やかな沖縄コーラス隊に、そしてモチロンこの素晴らしきミュージシャンを集めて一流のエンタテインメントを披露し続けてくれた角松に対して、本当に心から感謝したい。想像を超える辛さを乗り越えた彼にとって、こうして良質の音楽を紹介・発信し続けることこそが、そして我々にとってはそれを大切に愛し、聴き続けることこそが、大好きだった青木さん&浅野さんへの正しい供養に他ならないと改めて感じた夜だった。ツアーの最後に本当に良いステージを観る事ができ、音楽ファンとして最高の気分。東京への帰路は勿論、車内でガッド参加の名演DVDを流しながら余韻タップリにナイト・クルージング☆

#今回は森さん大車輪のライヴだったし、『Summer 4 Rhythm』ツアーでは信吾さんが八面六臂の活躍だったから......全編友成さん尽くしのライヴもぜひ観たい(聴きたい)。たとえば今回のツアーで披露された派生形態の中なら、“T&T”と命名された角松・友成デュオ(+梶原さん or 山内さん)か、もしくは“T's Land”と称された山内さん/友成さん/大儀見さん/梶原さんによるカルテット。いずれも昨年末の中野で1曲ずつは披露してもらったんだけど......ぜひ東京でもフルサイズでご披露頂きたく(小さめの小屋で1ヵ月ロングラン公演とか?!^^;)。そういえば友成さんのピアノ1本で歌い上げた「WHAT IS WOMAN」......マジ泣けた。

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2007.07.02

好曲[piano]☆「Smile」David Sanborn feat. Don Grolnick

夏が来れば思い出す.......のが、LIVE UNDER the SKY。田園コロシアム〜よみうりランドEASTで毎年のように行なわれたあの野外イベントこそ、日本の夏フェスの楽しさを広めた祭典だった。貴重な顔合わせ&演奏が沢山収録されているのだから、いつか全て映像作品としてリリースしてほしいんだけど.......権利関係難しいのかな、やっぱ@@

で、そんな事を思い出しながら今月のリリーススケジュールを眺めていると、いくつか気になる作品があった。キーワードは“David Sanborn"と"Marcus Miller"。まずは我がベース師匠の1人(勝手に慕っている)マーカス・ミラーの2年振りの新作『FREE('07)。サンボーン作品や故・ルーサー作品をはじめとする歌モノでの彼のプレイが好きなので、最近のソロ作は実は入手していなかったものの、今回の新作には何と“デイヴィッド・サンボーン参加”の文字が!(歓喜) 2人が久々にタッグを組んでタワー・オブ・パワーの「What Is Hip?」に挑戦してるってんだから、期待せずにはいられないって。近頃すっかりJazzyに枯れてた印象のサンボーンだけど、やっぱり艶やかにファンキーにアルトを吹きまくってほしいんだよね、彼には。互いの良さを引き出してくれてたらイイな。マーカスがマイルスと演ってた時の定番曲「Jean Pierre」も取り上げてるようだから、久々マーカス熱も上がってくるっちゅーモノ♪

で、そんな新録アルバムが世に出て来る一方で、ワーナー・ミュージック・ジャパンが6〜7月に“FUSION MASTER PIECE 1500”なるキャンペーンで名盤30タイトルを最新24ビット・デジタル・リマスタリングして発売するというニュースに遭遇。ラインナップを覗いてみれば、なるほどいずれも名盤ばかり。本人監修による本国リマスターではないけど、古めの作品群ゆえ日本サイドでのリマスター盤が出るだけでも歓迎してよさそう。その中でも、絶対に購入しようと決意したのが......デイヴィッド・サンボーン唯一の公式スタジオライヴ作品『STRAIGHT TO THE HEART』('84)。自分が思うに、サンボーンもマーカスもこのアルバムでのプレイが一番素晴らしい! 1984年、NY・S.I.R.スタジオで収録されたこのアルバムを迷わず代表作に挙げたい。

全曲お気に入り☆の名盤ながら、最愛の曲が珠玉の名バラード「Smile」。このドラマチックな10分超の名曲は、故・ドン・グロルニックの美しいピアノで始まる導入部を聴くだけで涙ぐみそうになる。それを受けて鉄壁の4リズム(マーカス・ミラー:bass/ドン・クロルニック:keyboards/ハイラム・ブロック:guitar/バディ・ウィリアムズ:drums)によるイントロを経て、サンボーンのアルトによる第一声に到達する。そこから展開される静と動のコントラストは時にロックよりも激しく聴く者を熱狂へと誘う。マーカスのベースはこうした抑揚を演出するのが本当にウマい。彼に煽られて、サンボーンの最高に艶やかなブロウもハイラムの変態?ギターソロも自然に盛り上がっていくのがわかる。何という名演だろーか(感涙)。他の曲にも後日絶対触れておきたいほど、捨て曲なしのアルバム。嗚呼、こんな演奏を作品として世に送り出してくれた事に、いくら感謝しても足りないくらい。やっぱり今回買い直し必至!(なんせ手元にあるのはCD化初期のプレスで定価3,200円だったワーナーパイオニア盤だもんネ〜^^; なんとタスキがラミネート素材のシールでCDケースにべったり貼ってあるシロモノ。剥がせないんだってば.....orz)

#勿論、このアルバムの素晴らしいイメージが強く増幅されているのは、同時収録された全編モノクロの映像Live作品『LOVE AND HAPPINESS』の存在あってのこと。ホーンセクションのオーヴァーダビングを施したアルバム音源に対し、コチラの映像作品は完全にライヴテイクそのまま。甲乙つけがたいLP/CDとのテイクの違いも楽しめるのがまたイイ♪ 音も映像も本物の音楽ファンによる鑑賞に耐え得るだけの素晴らしいクオリティで制作されていて、短編映画を見ているかのような美しさ。これを見た事がない人は実にお気の毒だと思う。てゆーか、ヤバい(笑)。所有のレーザーディスクはまだプレーヤー健在なので見れるけど、いずれDVDに買い替えておいたほうが安全かな、やっぱり(不安)。うーん、久々サンボーン&マーカス熱が上がってきた模様。

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2007.05.11

好曲[keyboards]☆「That's How You Start Over」Diana Ross feat. Michael McDonald

買えるうちに買っとけ♪」「いつまでも市場にあると思っちゃダメ(++)

070511a先月末のHMVトリプル・ポイント・デーのお陰でゴールドポイントカードのポイントがMAXに到達したので、何かGetしようと水曜の帰宅途中、久々HMV新宿タカシマヤ店に足を運んでみた。ところが連休明けの週ということで、新譜は自分的にめぼしいものナシ...orz おまけに邦楽/Rock/Pops系の棚をくまなく覗いてみてもひらめくモノは軒並み在庫切れ(++) 近頃そーゆーの多くて困る。で、ふと思い出して向かったのがSOUL/R&Bのコーナー。お目当てのCDがめでたく在庫アリで思わずニンマリ。それが、ダイアナ・ロスの通算21枚目にあたるとされるアルバム『ROSS』('83)。アナログLP→CD移行のごく初期にCD化されて以来、国内外では長年廃盤状態が続いて入手困難だったものの、'05年初頭の来日公演(結局ドタキャンだったよーな@@)にあわせて一斉に再発された作品群の1枚だった。このアルバム、実はアナログLPが自宅にある。当時はR&B/Disco系作品を好んで聴いていた父が彼女やドナ・サマー、EW&F etc.の新譜は常に購入せよと指示していたためだ^^; 正直、彼女の歌のファンではない(功績は認めるけど)ものの、本作は自分の嗜好からしても外せない重要アルバムの1つで、親子の利害がメデタク一致していたワケだ♪

この'83年作品を発売当時に相当聴きまくったのは、素晴らしいスタッフが集結していたからに他ならない。プロデューサーはスティーリー・ダン(Steely Dan)の諸作でお馴染みのゲイリー・カッツ(Gary Katz)! 全8曲中、彼が手掛けた5曲こそがAOR系リスナーにとって間違いなくマスト・アイテムである一方、レイ・パーカーJr.が中途半端に?制作したお粗末な3流ナンバー2曲は完全な無駄@@ 残る1曲は前作録音時のストックだったらしい(今回改めてクレジットを確認したら、この曲でDrumsを叩いていたのが何と今は亡きヨギ・ホートンでびっくり。さらにGt.で同じく他界しているエリック・ゲイルの名も! この曲だけは評価をちょっと改めることにした)。そんなワケで、全曲“買い”でない辺りが、CD再発時飛びつかなかった要因でもあり、長期間廃盤状態だった理由とも言えようか(RCA/EMIという複雑な権利構造が最大要因だろーけど)。それでも!!!!!! プロデューサーがゲイリーである事からスティーリー・ダン人脈使いまくりの序盤5曲は文句ナシにカッコイイわけで☆☆☆発売当初からずっとカセットで愛聴してきたシロモノ。またいつCD廃盤になるかもわからないし、冒頭の格言?!に従い、ここで我がCDライブラリーに加えておくことにした(セーフ)。それにしても恐ろしいジャケットだこと.....(ジャケ買いはありえないな、絶対@@)。

お目当ての5曲中、群を抜いたクオリティで圧倒してくれる珠玉の名曲が......アルバム冒頭からインパクト有り過ぎ☆の「That's How You Start Over(邦題:スタート・オーヴァー)」。ソロAlbumリリース当時のマイケル・マクドナルドが書き下ろしたこの曲は、自ら超ファンキーなピアノを弾いて牽引し、そこに絡むジェリー・ヘイarrangeによる歯切れ最高!のホーン・セクションが華やかな、アップテンポの16beatナンバー。やっぱコード使いのセンスとそれを活かすリズム感覚はマイケルの真骨頂。傲慢都知事言う所の「余人をもって替え難い」ってヤツ。そんなマイケルの作品に命を吹き込むメンツが......我らがジェフ・ポーカロ(Drums)とスティーヴ・ルカサー(Guitar)♪ この2人+ジミー・ハスリップ(Bass : Yellowjackets)が生みだす歯切れのいいGrooveが、マイケルのピアノのシンコペと絡んで気持ちイイのなんのって! その間隙を突いて炸裂するホーンセクションと織りなすアンサンブルは、鳥肌モノ。ダイアナと女性コーラス陣の絡みも、ダイアナの歴史をリスペクトしたかのような絶妙の仕上がりで、自分にとってダイアナ・ロスのベストテイクは「Upside Down」ではなく断然コチラ(ナイル・ロジャース、ごめん!)。何故って、ここで聴けるジェフの多彩なハイハット・ワーク、ルークの絶妙なカッティング&シングルノートによるバッキング、マイケル印のコード・バッキングは世界遺産級だから☆ そろそろマイケル自身がセルフ・カヴァーしてもいいかな......でも、ジェフ不在じゃ物足りないか。とにかく、極論しちゃうと、この1曲のために買ったと言いきれる程のお気に入りってことで。嗚呼、そうるふる。

勿論、ゲイリーが手掛けた残り4曲もツボ刺激しまくり。ジェフ(Drums)/ジミー(Bass)/グレッグ・フィリンゲンズ(Keyboards : 現TOTO)/ドミニク・トロイアーノ(Guitar : シュープリームスやスティーヴィー・ワンダーのバックも務めてたとか)の4リズムを基本骨格としながら、さらなる豪華布陣を惜しみなく投入。M2「Love Will Make It Right(邦題:愛を信じて)」は、何とドナルド・フェイゲンの書き下ろし曲!で、自らシンセ・ソロまで披露♪ M3「You Do It」にはデヴィッド・ペイチ(Synth. Organ)とラリー・カールトン(Guitar)が参加、AORファンにはお馴染みマーク・ジョーダンのペンによるM4「Pieces Of Ice(邦題:氷の瞳)」ではジョー・ウォルシュ(Guitar : Eagles)とラリー・カールトンの競演、M5「Let's Go Up」にはスティーヴ・ポーカロ&デヴィッド・ペイチのTOTO鍵盤チーム同時参戦......クレジットを改めて見返してもタメイキ出そうな顔ぶれ&名演揃い(やはり買っておいてヨカッタ)。おそらく、これだけのメンツで高いクオリティの作品を制作してれば予算も時間もかかっただろーし、5曲で使い果たしたのかも。じゃなきゃ、あんなレイ・パーカーJr.のほぼ独り多重録音によるお粗末作品と未発表曲で埋めるわけない(呆)。かつて鈴木"Martin"雅之セカンド・アルバムでも達郎さんProduceのはずが「Guilty」「Misty Mauve」「おやすみロージー」の3曲(いずれも名演だらけの名曲!)で時間いっぱいになり、別の方々の楽曲が大半を占めたっけか^^; 納得いく楽曲制作は大変だけど、そういうものが世に残るんだと思う。制作者の熱意には、リスナーもちゃんと応えなくっちゃネ。とにかく、当分ダイアナのこの5曲はiPod nanoでヘヴィロテ決定☆☆☆

[OMAKE]
ダイアナ・ロスのバラードってゆ−と、日本じゃやっぱり今井美樹&松下由樹のドロドロ姉妹ドラマのせいで「If We Hold On Together」が有名なんだろうなぁ...orz(チューリップのリーダー財津和夫もでてたっけ!)。あるいはライオネル・リッチーとのデュエットで「Endless Love」か。個人的には、故・マーヴィン・ゲイへのトリビュート曲として全米最後の大ヒットを記録した佳作「Missing You(邦題:追憶の涙)」が素晴らしいと思う。そういえばこの曲を冒頭に据えたアルバム『SWEPT AWAY』('84)は、1stシングルとなったタイトル曲がダリル・ホールの書き下ろしだったし(カッコよかった!)、あのフリオ・イグレシアスとのデュエット・ナンバー「All Of You」も入ってて、日本でも話題にはなったんだけど、翌'85年のWe Are The World参加までが彼女のソロ黄金期だったみたい。

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