好曲[sax]

2008.09.23

好曲[organ]☆「Benny」David Sanborn feat. RIcky Peterson

昨晩からNHK-BSハイビジョンで『東京JAZZ 2008』(8.29-8.31@東京国際フォーラム ホールA)の放送が始まり、久々に最も好きなAlto Saxophone Player デヴィッド・サンボーンの奏でるアルト・サックスの音色と元気そうな姿に遭遇。今夏の来日メンバーは、デヴィッド・サンボーン(sax)、リッキー・ピーターソン(key)、ジェームズ・ジーナス(b)、ニッキー・モロキ(g)、ジーン・レイク(ds)というラインナップ。ギターの人だけまったく知らないものの、あとはサンボーンBANDや他のグループでの演奏で十分知名度のある実力派揃いだったため、割と安心して聴くことが出来た(ジェームス・ジナスのプレイは再結成時のブレッカー・ブラザースで観て以来だったかも♪)。近年ジャズ色の濃い作品が続くサンボーンゆえ、すっかり彼のCD購入から遠ざかってしまった身には、最新作『HERE & GONE』('08)がBLUES/R&B系Jazz作だったことから(観覧予定はなかったものの)今回のステージにやや期待感があったのも事実。東京JAZZ 2008 公式サイトで8/29(金)セットリスト確認したら[1]FULL HOUSE[2]BROTHER RAY[3]SMILE[4]MAPUTO[5]TIN TIN DEO[6]BENNY[7]SOUL SERENADEという新旧ファンが楽しめる構成......うーん、身動きできない金曜じゃなかったら行けばよかったかも@@ 「マプート」は8/31(日)のFOURPLAYとのJAMでも演ったらしく『DOUBLE VISION』('86)収録のオリジナルテイクと同様ボブ・ジェームスとの競演実現したとか(おぉ!)。サンボーン単独公演ではボブ乱入なかったのかな。「スマイル」は『CLOSER』('04)収録の渋〜い「Smile」だったのか『STRAIGHT TO THE HEART』('84)収録の自分が最も愛聴する「Smile」だったのかが超気になる(後者だったら益々行くべきだったかも......orz)。それはさておき、今回のバンドのキーマンはやはりリッキー・ピーターソン。いまやマーカスも故ハイラムもいないけど、サンボーンの今の音楽的志向を考えれば、リッキーのメリハリあるハモンドオルガンこそ新旧ナンバーをつなぐ最も重要なパート。事実昨晩TVでオンエアされた[1][6][7]でサンボーンと並んで見事な存在感発揮♪ こーゆー人がバックにいたら安心だろうな(リッキーのもう1つの武器=美声を披露する曲はなかったようなので惜しい^^;)。特に「やっぱ名曲!」と再認識しながら聴き入ってしまったのがマーカス・ミラーのペンによるハチロク系の傑作バラード「Benny」☆☆☆ 『STRAIGHT.....』と並んで自分が最も好きなアルバム『UPFRONT』('92)に収録されて以来、ステージでもほぼ必ず吹き続けているみたいだから、サンボーンもかなり気に入ってるハズ。昨晩のTV同様、アルバムでもリッキーのハモンドB3が抑揚タップリに曲の展開をリードする中で、泣きのフレーズ連発するサンボーンは聴いてる我々以上に相当気持ちイイと推測できる。いつ聴いても名演なんだから。東京での演奏、天国のハイラムにも届いただろうか(合掌)。


Gt.でもB.でもいいから、久々にお遊びインストBANDでも組んで演奏したい気分♪

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2008.07.14

好曲[sax]☆「Straight To The Heart」David Sanborn

エアチェックしたビデオで(たしかTBSで昔深夜に放送していた『ポッパーズMTV』☆)、レーザーディスクで、それこそ穴があくほど何度も繰り返し観てきたLive映像作品をようやくDVDで買い直した。1984年、デヴィッド・サンボーンとバンドメンバーが日頃のリハーサルで使用していたニューヨーク:S.I.R.スタジオで観客を招いて収録したスタジオ・ライヴ作品『LOVE & HAPPINESS/DAVID SANBORN』('84)である。この時に収録された演奏は、多重録音によるホーンセクションなどオーヴァーダビングを要所に加えた上で、CD(当時はアナログLP)作品『STRAIGHT TO THE HEART』として先にリリースされて、今に至るまで自分にとって“超”愛聴盤の1枚。でも、オーヴァーダビングのないこの映像版に収められた演奏は、全編モノクロという極めてアーティスティックな映像と共に、さらなる“理想型”として自分の宝物になっている。

なにより、サンボーンを支えるこの当時のラインナップこそ、史上最良&最強の布陣。マーカス・ミラー(bass)/ハイラム・ブロック(guitar)/ドン・グロルニック(keyboards・故人)/バディ・ウィリアムス(drums)が生みだす空間は、ロックバンドのごときパワーに満ちあふれたかと思えば、実に繊細なタッチでサンボーンを包み込んでいて、それはマーカスのアレンジによるナンバーに生命が吹き込まれていくかのような瞬間に感じられる。収録された作品からでさえこれほどの感動が得られるんだから、当日目の前で観る事が出来た人々が羨ましくて仕方がない! そして何より、マーカス&ハイラムの勢いに乗せられるかのように、艶やかなフレーズを立て続けに紡ぎだすサンボーンのアルトの素晴らしいこと☆☆☆ 映像版のタイトルにもなっているアル・グリーンのヒット曲のカヴァー「LOVE & HAPPINESS」では、終盤リード・シンガーに迎えたハミッシュ・スチュアート(ex. Average White Band)と超エモーショナルな掛け合い披露してくれるし、CDとは異なるこのテイクはマーカスのベースも一層グルーヴ感増してる印象さえ受ける。全曲“世界遺産”に申請したいほどの名演なれど、リリカルな前半と情熱的な後半が共存する屈指の名バラード「Straight To The Heart」を、マーカス炸裂の「Run For Cover」や以前触れた「Smile」共々、サンボーン史上ベスト3の1つに挙げたいと思う。映画のワンシーンのようなドラマチックな映像もいいし、とにかくいつ聴いても感動して泣けてくるんだからすごい。マーカスのベースの音も、この頃のヤツが好きだな。今回の購入により、早速運転時の常備DVDに仲間入り決定☆ 少しR&B色も戻ってきた新作アルバムが出たばっかりだけど......ちょっと枯れ過ぎちゃったかな。サンボーンの、マーカスの、ハイラムの、バディの、そして今は亡きドンの(合掌)一番エネルギッシュだった瞬間を収めたこの頃の曲・演奏がやはり自分にとってのストライクだと再確認した次第。観ても聴いても理想のライヴ♪


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2008.07.02

好曲[arrange]☆「Passing Lane」小林香織

日本のJazz/Fusion/Classic系女性アーティストについては、演奏・音・センスに加えてビジュアルイメージも販売戦略上のかなり大きなポイントになっている。それゆえか、往々にしてビジュアル&話題先行で音楽的クオリティが伴わないアーティストばかりがマスコミで多く取り上げられ、過大評価されたりする。近年ではヴァイオリニストの川井郁子さんなんか典型的なビジュアル先行例だろう。確かに彼女は誰もが認めてしまうほど至極容姿端麗だし演奏している姿も非常に情熱的なんだけど......何故だか自分には彼女の演奏はいつもピッチがずれているかのうように聞こえて(ファンの方ごめんなさい)残念ながらTV等で演奏に接しても気持ちよく聴いていることができない。産休後、あっさり音楽番組の司会者で現場復帰してらっしゃるけど、いっそ美貌と知的イメージを活かしてそちら側に専念したら一層成功できるのではないカナ。

......なんて偉そうなこと書きながら、それほど多くの女性プレイヤーの作品を所有しているわけではないし、熱心に追っかけてるわけでもないので、こっからはもうちょっと気楽に。ピアニストとしては山中千尋さんや上原ひろみさんの近年の作品が非常にクオリティ高いし、海外でもCD/公演共に好評だという状況は凄くウレシイ。まぁ、秋吉敏子さん以降、日本人ピアニストは各方面でも既に支持されてる人が多い方だと思う。その一方、サックスプレイヤーとなると、海外でもトッププレイヤーはまだ男性の割合が多いのではないだろうか。敬愛するデヴィッド・サンボーンや故・マイケル・ブレッカーのフォロワーと呼ばれる実力者達の名前を挙げればきりがないけど、そのうち女性となるとかなり希少な存在になってしまう。キャンディ・ダルファーがPOPSフィールドにまで人気を広げたのは数少ない成功例なのかもしれない。とはいえ、日本でも若手の女性SAXプレイヤーが堅実に作品を制作・発表し続けていることに、現場/マーケットの良心と本人の頑張りを感じる。

で、小林香織さん。1981年生まれの東京育ちという彼女が2005年にビクターからデビューして早3年、つい先週リリースされたアルバム『Shiny』('08)が通算4枚目にあたる。これまで彼女の音色はやや甘めというか、歯切れの良さに欠けているように感じていたものの、山下達郎BANDの隠し味担当?!というかキロロSOUNDのキーマンとも言える重実徹氏をプロデューサーに迎えた今回の新作を試聴したところ、かなりシャキっとしたフレーズで全編吹ききったように思う。フュージョンというかコンテンポラリー・ジャズの世界はいまの日本ではなかなかPOPフィールドほど大きく扱われないけど、ブレることなく実りある活動を続けていってほしいアーティストの1人。

そんな彼女が去年の3月に3rdアルバム『GLOW』('07)をリリースした際にも何度か試聴機でチェックした際、曲調も手伝ってか割とシャープでスリリングになった印象を受けた曲が......トラック3の「Passing Lane(パッシング・レーン)」。作曲者は彼女自身と大坪稔明氏(国府弘子さんご主人でもある彼は1stでも協力していたとか)。歌モノ/インスト/ゲーム音楽問わず幅広いキャリアを持つ大坪氏の引出しが活かされたであろうこの曲には、メロディやコード進行・アレンジを含めてギタリスト増崎孝司氏のソロ2nd『ESCAPE』('91)に収められていたスポーツNews/中継に欠かせない名インスト「No More Reason」(青木智仁ファン必聴曲☆)や、その後彼が結成したDIMMENSIONでの活動における作品郡に通じるスピード感や緊張感がある。ハード・ボイルドな雰囲気はなるほど、タイトル通り首都高速の追越車線を走行中によく合いそうなサウンドと言える。そんなことを感じながら、インストアルバムを丸ごと入手するには決定打に欠けていたのでそれっきり忘れていた。ところが、今回iTunes Storeでいろいろなアーティスト/楽曲を探すうちに、前述の新作『Shiny』がストアにラインナップされたことを知り、ひょっとしてと前作『GLOW』を探すと......ビンゴ! かくして、1年数ヵ月のインターバルを挟んで日本期待の若手女性サックス奏者による軽快なナンバーを、Coke+iTunesの最後の戦利品として、1曲ダウンロードしたのであった。メデタシ、メデタシ。

ちなみに......新作のジャケットには髪をショートにしてイメチェンした小林香織さんの写真が。自分がショートカット好きなせいもあるけど(にゃはは)彼女は間違いなくイメージアップ成功したと思う☆☆☆ アートワーク目当てに新作CD買っちゃったりして(それじゃ結局ビジュアル先行戦略にまんまとハメられてるみたいじゃん、自分@@)。

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2008年・春に実施されたCoke+iTunesの無料ダウンロード権は結局8曲分GET☆していたものの、5月までに1曲分しか使用していなかったので(新しめの楽曲で「欲しい!」と思わせる曲がいっこーに出てこなかった@@)6/30の有効期限を目前に入手し損ねていた楽曲/アーティストの記憶を辿りながら色々検索しまくって6月下旬一気にダウンロード大会開催♪ めでたく期限内に良き曲達を我がライブラリーに加えることに成功した。せっかくなので、戦利品をココに記しておくことに。


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2008.02.19

好曲[sax]☆「さよならなんて絶対言わない」 角松敏生 feat. 本田雅人

春・夏・秋・冬、季節を問わず何度も訪れている南伊豆・奥石廊崎。ところが、よくよく考えてみると2月に行ったのは初めてだったかもしれない。切り立った地形には年末よりも一段と冷たい風が吹き、思わず身が引き締まったものの^^;それと引き換えに冬の澄んだ空気がもたらす素晴らしい眺望が視界いっぱいに広がる様は実に爽快かつ壮観である。思い出したのは、角松敏生音楽活動一時凍結前の最後のオリジナル・フル・アルバム『あるがままに』('92)で冒頭を飾っていたナンバー「さよならなんて絶対言わない」の最初の2行。2月の海は冷たくも美しいという秀逸な表現に、改めて大きく頷いてしまう。好きだな、冬の海。まだ久保幹一郎氏がマニピュレーション担当だった頃の打込みによるベーシックトラックに故・青木智仁氏のスラップBassが絶妙なアクセントを加え、さらに間奏/エンディングで本田雅人氏が奏でる伸びやかなサックスsoloがこの曲の生命線を司る。やや深めのリヴァーヴがかかったハイトーンが、まさに2月の海や空のごとく音の空間を自由に突き抜けていく。このアルバム制作当時の角松の心境を考えれば、勿論爽快なイメージだけではかたずけられないファクターがいろいろあったにせよ(この曲に限らず全編にどこか緊張感漂わせたアルバム『あるがままに』は非常に良い楽曲ばかりで個人的に今でも大好きな作品。平間至氏の写真をフィーチャーしたCDブックレットも音の世界と密接にリンクしているし)“2月の海”というキーワードに非常にマッチした楽曲だと思う。そういえば2001年8月・お台場での20周年記念Liveや、台風に見舞われて中止余儀なくされたその幻の初日を“リベンジ”した2003年11月の20th Anniversary "Revenge"ライヴ(昨2007年夏に発売された8枚組DVD-BOXで遂にめでたく御披露目。青木&浅野両氏の在りし日の名演満載につき必見☆)で披露された約1時間にも及ぶ(!)凍結前スペシャルメドレーの最後を飾っていたのが、まさにこの「さよならなんか絶対言わない」。昨年暮れより愛車になったアウディA3スポーツバックにはHDDナビが標準搭載なうえiPod使用可能にしたため、単に音楽を聴くだけならFM放送かiPod nanoを選択し、車内にCDは持ち込まなくなった(現時点まででHDDに読み込んだCDは甥っ子乗車時用のNHK『おかあさんといっしょ』関連のみ^^; 姪っ子幼少時から重宝しまくりの、名コンビ=あきひろおにいさん&りょうこおねえさんによる名曲揃いな1枚だ!)。その一方で......DVDをBGMに運転できることに気づき(遅い!)ライヴ系DVDばかり常に数枚持ち込むようになり、前述の角松ライヴを収めたDVD達は近頃お気に入りのドライヴミュージック用ソフトだったりする(ちなみに元来ナビ不要論者のため依然としてナビ機能は未使用^^;)。今週水曜日(明日!)にようやくリリースされるTOSHIKI KADOMATSU Performance 2006 “Player’s Prayer” SPECIAL 2006.12.16 NAKANO SUNPLAZAは、今後しばらく運転時のお供として車内常駐必至♪ 幸運にも自分が足を運んだこの日のステージは、ご存知スティーヴ・ガッドがお飾りゲストなどではなく、レコーディング時のオリジナルドラマーとして、またそれ以外のナンバーも含めて、角松のステージ全般を江口信夫氏とともにBANDの一員として叩いた貴重にして最高のライヴだっただけに、角松ファンのみならず洋楽系リスナーのガッドFreakや、自分のような今剛大先生オタク、森俊之fanまで全音楽ファン必携・必見の極上生演奏DVDリリースとなる。ちなみに東芝白旗濃厚で勢いづくBlue-Rayでも同時リリースされるから☆画質・音質を考えたらそのうちそっちも買い増す可能性大(てゆーか、レコーダー購入が先だってば@@)。ただ当面はカーステで聴けるDVDで全く問題ナシ♪ 角松音楽活動解凍後の現時点での到達点は、間違いなくここにある。


↓新作のブルーレイ版はコチラで☆

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2007.07.02

好曲[piano]☆「Smile」David Sanborn feat. Don Grolnick

夏が来れば思い出す.......のが、LIVE UNDER the SKY。田園コロシアム〜よみうりランドEASTで毎年のように行なわれたあの野外イベントこそ、日本の夏フェスの楽しさを広めた祭典だった。貴重な顔合わせ&演奏が沢山収録されているのだから、いつか全て映像作品としてリリースしてほしいんだけど.......権利関係難しいのかな、やっぱ@@

で、そんな事を思い出しながら今月のリリーススケジュールを眺めていると、いくつか気になる作品があった。キーワードは“David Sanborn"と"Marcus Miller"。まずは我がベース師匠の1人(勝手に慕っている)マーカス・ミラーの2年振りの新作『FREE('07)。サンボーン作品や故・ルーサー作品をはじめとする歌モノでの彼のプレイが好きなので、最近のソロ作は実は入手していなかったものの、今回の新作には何と“デイヴィッド・サンボーン参加”の文字が!(歓喜) 2人が久々にタッグを組んでタワー・オブ・パワーの「What Is Hip?」に挑戦してるってんだから、期待せずにはいられないって。近頃すっかりJazzyに枯れてた印象のサンボーンだけど、やっぱり艶やかにファンキーにアルトを吹きまくってほしいんだよね、彼には。互いの良さを引き出してくれてたらイイな。マーカスがマイルスと演ってた時の定番曲「Jean Pierre」も取り上げてるようだから、久々マーカス熱も上がってくるっちゅーモノ♪

で、そんな新録アルバムが世に出て来る一方で、ワーナー・ミュージック・ジャパンが6〜7月に“FUSION MASTER PIECE 1500”なるキャンペーンで名盤30タイトルを最新24ビット・デジタル・リマスタリングして発売するというニュースに遭遇。ラインナップを覗いてみれば、なるほどいずれも名盤ばかり。本人監修による本国リマスターではないけど、古めの作品群ゆえ日本サイドでのリマスター盤が出るだけでも歓迎してよさそう。その中でも、絶対に購入しようと決意したのが......デイヴィッド・サンボーン唯一の公式スタジオライヴ作品『STRAIGHT TO THE HEART』('84)。自分が思うに、サンボーンもマーカスもこのアルバムでのプレイが一番素晴らしい! 1984年、NY・S.I.R.スタジオで収録されたこのアルバムを迷わず代表作に挙げたい。

全曲お気に入り☆の名盤ながら、最愛の曲が珠玉の名バラード「Smile」。このドラマチックな10分超の名曲は、故・ドン・グロルニックの美しいピアノで始まる導入部を聴くだけで涙ぐみそうになる。それを受けて鉄壁の4リズム(マーカス・ミラー:bass/ドン・クロルニック:keyboards/ハイラム・ブロック:guitar/バディ・ウィリアムズ:drums)によるイントロを経て、サンボーンのアルトによる第一声に到達する。そこから展開される静と動のコントラストは時にロックよりも激しく聴く者を熱狂へと誘う。マーカスのベースはこうした抑揚を演出するのが本当にウマい。彼に煽られて、サンボーンの最高に艶やかなブロウもハイラムの変態?ギターソロも自然に盛り上がっていくのがわかる。何という名演だろーか(感涙)。他の曲にも後日絶対触れておきたいほど、捨て曲なしのアルバム。嗚呼、こんな演奏を作品として世に送り出してくれた事に、いくら感謝しても足りないくらい。やっぱり今回買い直し必至!(なんせ手元にあるのはCD化初期のプレスで定価3,200円だったワーナーパイオニア盤だもんネ〜^^; なんとタスキがラミネート素材のシールでCDケースにべったり貼ってあるシロモノ。剥がせないんだってば.....orz)

#勿論、このアルバムの素晴らしいイメージが強く増幅されているのは、同時収録された全編モノクロの映像Live作品『LOVE AND HAPPINESS』の存在あってのこと。ホーンセクションのオーヴァーダビングを施したアルバム音源に対し、コチラの映像作品は完全にライヴテイクそのまま。甲乙つけがたいLP/CDとのテイクの違いも楽しめるのがまたイイ♪ 音も映像も本物の音楽ファンによる鑑賞に耐え得るだけの素晴らしいクオリティで制作されていて、短編映画を見ているかのような美しさ。これを見た事がない人は実にお気の毒だと思う。てゆーか、ヤバい(笑)。所有のレーザーディスクはまだプレーヤー健在なので見れるけど、いずれDVDに買い替えておいたほうが安全かな、やっぱり(不安)。うーん、久々サンボーン&マーカス熱が上がってきた模様。

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2007.01.14

好曲[sax]☆「Song For Barry」 The Brecker Brothers feat. Michael Brecker

この「ソング・フォー・バリー」はザ・ブレッカー・ブラザーズが奇跡の、そう信じられないリユニオンを果たした復活作『RETURN OF THE BRECKER BROTHERS(リターン・オブ・ザ・ブレッカー・ブラザーズ)』('92)の1曲目に収録されていた曲で、タイトルにもあるように、ランディ&マイケルのブレッカー兄弟がNYで活動を始めた頃に親しかったというトロンボーン奏者=故バリー・ロジャース('91没)に捧げられている。ブレッカーBro.といえば初期の傑作を推す方が多いとは思うものの、自分としてはフュージョン・ブームの中、それを後追いで聴いていった世代ゆえ、リアルタイムで新譜に出逢う興奮としてはこの復活作の方が実は大きかった。アフリカン・テイストを取り入れたスピード感溢れる演奏にはドン・アライアスのPerc.が効果的に活かされているし、後半のハイライトはマイク・スターンの素晴らしいギター・ソロ。当たり前だけど、兄ランディのトランペット/フリューゲルホーンもテーマ/ソロともに歯切れがよく「またこれが聴けるのか!」という喜びを感じさせてくれた。しかしながら.......主役は言うまでもなく作曲者であり、EWIの多彩な音色によるテーマと、躍動的なテナー・ソロで魅了する弟マイケル・ブレッカー本人に相違ない。この時の来日公演ではCD以上にエネルギッシュなステージに圧倒された記憶も残っている。
 そんなマイケルが近年発表していたのはジャズ畑のアルバムで、その円熟しながらも秘めた熱さが垣間見える姿に惹かれながら、自分としては徐々に距離を置いてしまっていた。ところが今朝、ニュースを目にして愕然とた。白血病により、彼の華やかで濃密な音楽人生は、僅か57年間で2007年1月13日NYにて幕を閉じたそうだ。闘病中ということは多少なりとも耳にしていたけれど.........惜しい。あまりに惜しい。インストのみならず、歌モノでの客演にも素晴らしいテイクが山ほどあるマイケルなれど、自分は今宵、彼に対し“Song For Michael”として「Song For Barry」を捧げたいと思う。合掌。

#そういえば、ドン・アライアスも昨春に他界してしまったんだっけ。サンボーンLiveの“顔”だったせいかよく観たし、彼はいつも気持ち良さそうに演奏してたイメージがある。改めて合掌。

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2006.02.09

好曲[sax solo] ☆ 「I will always love you」Whitney Houston feat. Kirk Whalum

体調不良ですっかし間隔空けちゃいましたが、再開1発目は超大ヒット曲を。これは誰もが1度は聴いたことがあるとゆーか「もう聴きたくない」ってほど一時期四六時中流れていたわけで、イイ曲だと思いつつ筆者も当時はしばらく距離を置きたい心境デシタ。当時既に音楽界の大スターだったホイットニー・ヒューストンの初主演映画『ボディガード THE BODYGUARD』のオリジナル・サウンドトラック盤が発売されたのは'92年の暮れ(米国では11月発売)。BMG所属アーティストを軸に制作されたアルバム中、主演女優にしてPopスター役のホイットニーによる歌が6曲収録されていて、うち半分がデヴィッド・フォスターProduce。アルバム冒頭、イントロもなくいきなり歌から始まる「オールウェイズ・ラヴ・ユー」もそのうちの1曲で、なんとカントリー界の(巨乳?!)実力派ドリー・パートンが自ら作って唄っていた曲のカヴァー(我が家は両親がカントリーもたしなんでいたため、ケニー・ロジャースとのデュエット盤などで知っていたけど、声量も歌唱力も抜群)。それを程よくコンテンポラリーに仕上げたデヴィッド・フォスターの選曲&アレンジセンスはお見事としか言いようがないですが、それ以上に唄い出しの抑えたトーンから圧巻のブレイク後(笑)まであまりにドラマチックなホイットニーの歌唱は改めて聴いても1級品だなぁと、脱帽するばかり。こんなの1日何度も聴いたら、そりゃ胸焼けしますって♪
 で、その彼女の歌だけでも十分抑揚ついているのですが、全編ホイットニー漬けの“濃さ”を中和しつつ?彼女の感情を巧みに引き出す役割を果たしていると言えるのが、Kirk Whalumの絶品のアルト・サックスsoloだと信じて止まない筆者デス。彼はインスト〜歌モノまで幅広く器用にこなしますし、“サンボーン・フォロワー”と言われていたうちの1人だと思いますが、南部テキサス出身のバックグラウンドが彼のブラック・フィーリングに程よい“泥臭さ”を加えて、特有の空気感を生み出しているようです。ともすれば“キレイ”さばかりが目立ってしまいがちな90年代デヴィッド・フォスター作品に、カークのややクセのある艶やかなsaxとホイットニーの力強い熱唱が加わることで、映画主題歌に留まらない空前の大ヒットが生まれたに違いありません。1家に1枚ペースで売れまくったあのサントラCD、そろそろ聴き直し頃かと思いますので、iTunesなどに突っ込んで、久々聴き入ってみてはいかがでしょう? 結構泣けちゃうかもしれませんヨ(特にサックス・ソロを是非)。

#このサントラ、個人的にはナラダ・マイケル・ウォルデンProduceで実現したチャカ・カーンの大ヒット曲「I'm Every Woman」のリメイクも超お気に入り♪ 本家チャカ・カーンまでレコーディングに参加させちゃうなんて、もう反則デショー(拍手)。今聴いてもカッチョい〜〜〜〜。確かにホイットニーのバラードは絶品揃いだけど、アップテンポのナンバーがもっと評価されてもイイと思う次第(「SO EMOTIONAL」辺りもヨイでしょ)。で、ダメ亭主BOBBY BROWNとは離婚成立したのかな?(爆)

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2006.01.23

好曲[sax solo] ☆ 「Driving」Everything But The Girl feat. Michael Brecker

「ベンとトレイシーの2人が生み出す小洒落た作品は昔のJazzの解釈が上手いなぁ」なんて思いつつ、エヴリシング・バット・ザ・ガール(EBTG)初期の作品を耳にしてはいたものの、自分のライブラリーには加えていなかった。ところが5作目にあたる『The Language of Love』('90)は“やや”アメリカ・マーケットを意識したお陰でより自分好みに仕上がって(それが不満だった人も多かったと思うけど......)すかさず愛聴盤に。中でもアルバム冒頭を飾る「Driving」は、当時愛車のカーステやウォークマンで何回聴いたことだろーか♪ シンセとも声ともとれる音が大きくなるにつれ、楽器が徐々に加わり、トレイシーのせつない系ヴォイスが唄い始める展開には、思わずじっと耳を傾けてしまう。コード進行はBm中心の静かでもの鬱げなパートと、Eメジャーのコードで始まる伸びやかなパートがあり、その対比がそのまま曲の表情になっている。その伸びやかなパートで間奏を、もの鬱げながら胸に染みるパートでフェイドアウトまで終奏を吹いているのは、なんとマイケル・ブレッカー♪ 近頃はすっかりJazzカルテットなどPOPSフィールドから離れた活動ばかりのマイケルなれど(それより昨秋白血病で倒れたことのほうが心配......早期回復祈願)、サンボーン同様70年代からセッションワークで極上ソロ多数残してるだけに、この「Driving」でのテナー・サックスsoloも申し分ナシ(ゴクリ)。彼のお陰で、間奏は冬の空が一層高く感じるほどの爽快感に満ちあふれ、エンディングはトレイシーの歌共々このままずっと聴き続けていたいと思うほどの余韻に包まれていく........そんなイメージ。Producer トミー・リピューマによる起用大正解の名演と思われ(軽やかなアルトではなく存在感あるテナーを選択したのも正解だったと思う)。キモチ良過ギ。
#ちなみにこのアルバムでは、マイケル以外にもスタン・ゲッツとカーク・ウェイラムもsaxソロを披露していて、その個性の違いも楽しめる。そのせいか、sax奏者でもあるラリー・ウィリアムスは何故かプログラミング&鍵盤のみで大貢献(苦笑)。彼もいいソロ吹くのに。

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2006.01.20

好曲[sax solo] ☆ 「Ooh Baby Baby」Linda Ronstadt feat. David Sanborn

西海岸系の音が好きだったから、というより、洋楽に目覚めチャート聴き始めた頃だったから........出会ったのがリンダ・ロンシュタット。'77年の「It's So Easy」がFENやFMでガンガンon airされてたせいだ。それゆえ“強気”なイメージから入ってしまった自分を、別な魅力で惹き付けたのが翌年出たAlbum『Living in The USA』('78)収録のバラード・・・「Ooh Baby Baby」だった。黒人シンガーのしなやかさとは違う、少し不器用で適度に乾いた印象のヴォーカルが彼女の持ち味。そして、彼女の歌に絡みつくように迫る、艶っぽいアルトsaxを吹いてるのはDavid Sanborn! この頃はまだ結構セッションワークやってた時期だけど、歌モノと彼のsaxの相性は格別。時にヴォーカルより唄ってるように思える独特のフレーズが脳に染みるっ♪ 脇を固めてるのがまたワディ・ワクテル(gt.)/ラス・カンケル(ds.)/故ドン・グロルニック(pf)等、西海岸の豪華メンバーだったりするし、小さなバーでの極上生演奏をたしなんでる気分が心地よすぎるって。後にstrings入りでドレス着てスタンダードとか挑戦しちゃったリンダだけど、こんな曲を素朴に唄ってるほうがやっぱり好きだったなぁ。

#そーか、サンボーンと故ドン・グロルニックはここで既に共演してたのか(いま気づいた++)。2人の名演満載された究極のスタジオLive盤『Straight to The Heart』('84)についてはまた改めて別の切り口で。全編モノクロの映像版『Love and Happiness』は何度観たことか........泣ける♪

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2006.01.16

好曲[sax solo] ☆ 「You won't see me cry」Wilson Philips feat. Marc Russo

ママス&パパスとビーチ・ボーイズのDNAを持つサラブレッドUNITな上に、デビュー作『ウィルソン・フィリップス』('90・名盤!)がいきなり大ヒットして実力も十分発揮してしまった彼女達が、極度の期待と重圧がかかったであろう2ndアルバム『光と影のドラマ (SHADOWS AND LIGHT)』を発表したのは'92年の5月。その1stシングルだったこの「涙にさよなら (You won't see me cry)」は確かCXのドラマでも使われていたように思う。捨て曲一切なしだった前作が非常に気に入っていた自分も、勿論このアルバムに多大な期待を抱いていたひとり。
ところがいざリリースされてみれば、'92年という時代背景もあってか、全体に過剰な作り込みが目立ち、打ち込み音源はやや消化不良。佳曲揃いの前作を支配していた“適度な慎ましさ”みたいなものが薄れた印象を受け、今振り返ってもアルバム通して聴いた記憶がほぼ皆無。なのに、この「You won't...」だけは別格。1stと同じカセット(時代だ.....)に追加で収めて繰り返し繰り返し耳に.......もちろん、いまでもiTunesのプレイリストにしっかり名を連ねているのは言うまでもない。
このわずか4分に満たないバラードで自分がハマったツボは......間違いなく伸びやかでせつない間奏のサックス・ソロ(by Marc Russo)にある。たった6小節程度の中で、前後の唄を最大限にひきたたせながらソロそのものが感情を激しくゆさぶってくる。何年経っても、この抑揚効いたフレーズを聴くたびに泣きたくなるほど感動する自分......実にわかりやすい(笑)。単純に、イイ曲・イイ旋律に弱いわけで、でもそれが一番大事じゃないかと。ご存知ない方は、ぜひご一聴を。

・・・そんなワケで開設初回は完全に字数過剰(爆)。まぁ、それでもいっかとゆーカンジで、勝手なお気に入りポイントをだらだらと書き殴っていく予定の、好曲[ta-mal-taneously.blog]。しばらくは感情刺激されたサックス・ソロに焦点をあてていこうかな。よろしかったら、またお越しくださいマセ。

#ちなみに、サックス・ソロ以外にも、この曲ではSteve Lukather & Michael Landauがリズム・ギター弾いてたり、鍵盤&ベースをGreg Phillinganesが担当してたり、元々品質保証つき。アルバム・プロデューサーも前作同様、PLANET 3のGlen Ballardだし。そういえばGregも加入したTOTOは今月26日に久々オリジナル楽曲による新譜発表予定で、国内盤はKING RECORDSから。

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